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3児育児中のワーママです。ライフハック、子育てなど暮らしを豊かにするヒントや気づきを綴っています。

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映画「シンドラーのリスト」を見ました。アウシュビッツ収容所から1000人もの命を救った勇気の人に感服!


映画「シンドラーのリスト」を見ました。何か映画を見たいなと思って調べていたときに、名作としておすすめリストに載っていた映画です。

 

内容は、アウシュビッツ収容所に収容されるユダヤ人を救った実業家シンドラーのお話。なんと、実話だというではありませんか!しかも、監督があのスティーブン・スピルバーク!!

 

収容所と聞くと、とても怖いイメージがありますが、命を救ったというお話しだし、おすすめとしてよく掲載されているし・・・と思って後学も兼ねて見てみました。その結果・・・、すごく怖かった!でも、とってもためになった!!

 

一体どんな映画だったのか。ためになったのはどんなところなのか。3時間もの長編映画になるので、興味があるけれど見ることができない方も多いのでは。ネタバレも含みますので、内容を知っても構わないよという方は是非お読みくださいね。では見ていきましょう!

  

 

シンドラーが仕掛ける大ばくちがすごい

 

主人公の実業家シンドラーは、第二次世界大戦の中、ホーロー工場を作り、ユダヤ人を働かせて利益を得る事業を始めました。ユダヤ人である会計士シュタイナーを雇い、ユダヤ人を労働者として雇っていきます。

 

多くのユダヤ人はナチスドイツの兵士に確保されて、アウシュビッツ収容所へ送られます。このシーンが、ほんっとーーーーに怖かった!逃げようとすれば、容赦なく撃たれる。信じられない残酷さ。

 

高齢者や病人には、医師らしき人物が毒と思われる薬を口にそっと含ませました。おそらく、収容されたらむごい仕打ちを受けるとわかっていてのことでしょう。また、ある親は、子供だけでも逃がそうと地下の排水路に送り出しました。でも、兵士は地下道に犬をはなって追いかけます。もう、本当にかわいそうすぎる。この辺りはまともに見れなくて、音量を小さくして見ていました(本当に見ているのか)。

 

そんな中、会計士のシュタイナーが兵士に捕まってしまいます。列車に詰め込まれ、収容所へ送られそうになりました。そこへやってきたシンドラー。兵士を捕まえて、シュタイナーという名前の人物を列車から降ろすように命じます。このやりとりがすごかった!おそらく、シンドラーにはそんなに権限はないのです。でも、権威ある様子を見せて、見事にシュタイナーを取り戻したのです。

 

このように、シンドラーは大物のようすを見せて、まるで大ばくちのような賭に出ることがありました。これは勝つと思ってのことだとは思いますが、こうしたことができるからこそ実業家であり、多くのユダヤ人を救うための行動もできたのだと思います。

 

ユダヤ人の名前が書かれたリストこそ、まさに命のリスト

 

あるとき、シンドラーのホーロー工場に送り込まれるはずだったユダヤ人が、誤ってアウシュビッツ収容所へ送られてしまいました。怒り心頭のシンドラー。会計士のシュタイナーに命じて、ホーロー工場に来るはずだったユダヤ人の名前をタイプライターに打ち込んで印刷させます。

 

シンドラーが名前を読み上げ、シュタイナーがタイプライターに打ち込みます。何度も、何度も名前の読み上げが続き、その数は400人になり、600人になり・・・。すごい数の人名リストができあがりました。シュタイナーは言います。「これは、命のリストです」と。

 

本当に!

 

映画のタイトルである「シンドラーのリスト」も、ユダヤ人を救い出すための人名リストを作り上げたところからきているようです。

 

また、ユダヤ人を雇用するにもお金がいります。シンドラーはそれらをすべて用意し、ナチス党員に話をもちかけて、ユダヤ人たちを救い出しました。お金もかかることですし、自分自身も危険な状況になりうる行動です。それでも、命を救うために行動をおこなっていたシンドラー。アウシュビッツ収容所に収容されることがどれほど非人道的なことなのかをわかっているからこそ、自分の命をかけた行動ができたのではないかと思いました。

 

シンドラーの最後の演説が素晴らしい

 

その後、戦争が終わりました。シンドラーはユダヤ人労働者と、監督していたナチスドイツの兵士全員を講堂に集めて、演説をします。兵士たちに向かって、シンドラーは言います。「君たちは今この囚人たちを殺することもできる。また愛する家族のもとに帰ることもできる」つまり、兵士自身に選択を促したのです。

 

講堂にはすべてのユダヤ人労働者が集まっています。全員を殺すならば、今が最大のチャンスです。兵士を見つめるたくさんのユダヤ人の目、目、目・・・。

 

そのとき、ある1人の兵士が、踵を返して帰って行きました。すると一人、また一人と立ち去っていったのです。最終的にはなんと、全ての兵士が帰っていきました。またこの大博打!本当にすごいこと。だって、場合によっては、兵士の1人でもピストルを持って撃ち出せば、我も我もと銃撃が浴びせられたに違いありません。けれど、だれもそうはしなかった。みな、愛する家族の元に帰りたかった。罪なき人を殺したいとは思っていなかったのです。

 

この講堂に集まった全員に対しておこなったシンドラーの演説は、とても素晴らしいものでした。戦争で亡くなった方に向けて、3分間の黙祷も捧げています。戦争で犠牲になった方々への愛がこもった演説であり、ホーロー工場で働いたユダヤ人たちを最後まで守り抜いたのでした。

 

過酷な状況の中、人の命を救う行動は語り継ぎたい偉業

 

事業をおこなうということは、たくさんのお金と人を必要とし、多くの組織と人との調整が必要になります。シンドラーはそれらを上手く使って、1000人以上もの人の命を救うということを成し遂げました。戦時中であり、自分の命も危険になるにもかかわらず、こうして人を救ったことはすごいの一言です。

 

この映画は3時間と長編であり、辛いシーンも多かったため、なかなか見終えることができませんでした。そんな中、アウシュビッツ収容所に収容された精神科医が書いた本「夜と霧」があることを知り、手に取りました。これがまたすごかった!収容され、実際に体験したからこそわかるリアルな話がありました。この本を読んだからこそ、映画「シンドラーのリスト」の背景をより知ることができました。是非、手にとっていただきたい本です。

 

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戦争は二度と起こしてはいけないと改めて感じることができました。映画「シンドラーのリスト」を機会がありましたら是非見てみてくださいね。Amazonプライムでも見れますよ(2023年6月現在)。

 

お読みいただき、ありがとうございました!