先日、祖母の白寿祝いをしました。「白寿」とは、99歳のお祝いのこと。祖母は今でも老人ホームのお世話になることなく、病院で寝たきりということもなく、1人で自宅で生活ができています。本当にすごい!
とはいえ、できることも限られています。歩けるとはいえ、普通に歩くことは難しいので杖や人のサポートが必要です。もう腕をあげることも難しく、料理ができないので、デイケアさんに来ていただいてまとめて作ってもらっているそうです。ほかにも、祖母と話して高齢になってからの生活がよくわかりました。
体に痛いところがなく、話も普通にできるのは本当に素晴らしいことです。私も、今も祖母と話せて本当に幸せ。そう感じると共に、高齢の生活について考えることもありました。誰もが迎える高齢の生活について感じたことを紹介しますね。
祖母の白寿祝い。99歳のお祝いとは?
私の祖母が99歳になるので、親戚一同が集まって白寿のお祝いをしました。祖母は少し遠方に住んでいるので、久々の再会です。従姉妹も幼少期は毎年会っていましたが、結婚して子どもができてからはなかなか会えなくなっていたので、会えて嬉しい機会!
白寿のお祝いでは、みんなで昼食を囲みました。乾杯のあとは、自己紹介タイム。祖母にとってはひ孫が多くなり、子どもたちも相手の名前がわからなかったりするので、孫が夫(妻)と子どもの紹介をする時間がありました。名前の紹介とともに、子どもが今やっている習い事や好きなことなどを紹介しました。
こういう自己紹介って大事!自分の紹介をすることでお互いの交流が生まれますよね。年齢の低い子は隠れてしまったりもしましたが、こうした久々に会う人たちでの会食では、自己紹介って大切だなと思いました。
そのあとは贈り物の時間。祖母が集まってくれた人たちにプレゼントを用意してくれていました。1つはちぎり絵。ちぎり絵とは、薄い和紙をちぎって貼り付けて絵を完成させることです。和紙にはいろいろな色があり、とてもリアルな絵ができるのです。祖母は昔からちぎり絵が趣味で、たくさんの絵を作成していました。その一部を、私たちにプレゼントとしてくれました。
また、ひ孫たちに図書カードをお菓子、孫にはおこづかいをプレゼントしてくれました。ひ孫とおばあちゃんの交流もできてよかった!
おばあちゃんとみんなが交流できて、楽しいひととき!
食事会で感じた祖母の体の変化
お祝いの食事会で、祖母は意識がはっきりしており、会話もできました。ちょっと耳が聞こえにくいところはありますが、私の名前と顔が一致しています。
祖母がお手洗いに立つときに、トイレまでの移動をサポートしました。会ったときは座っていたので気づかなかったのですが、左足が曲がっています。ズボンをはいていたため、どのような形状なのかわからないのですが、外から見て「あれ?」と思うほどに曲がっていました。両手に杖を持ってようやく立つことができ、誰かが後ろからサポートしないと転んでしまいそうです。
歩くのも大変だとわかりました。足が上にあげにくいので、そろそろと進んでいきます。スリッパを履くのも、足が思うように動かないようで、ちょっと時間がかかりました。廊下を歩くときは倒れることがないように、私はそっと祖母の腰辺りをサポートして支えました。思うように体が動かないということがよくわかりました。
高齢になると膝が痛くなると聞きますし、杖をついている方を見かけたりします。こんなにも体が変わっていき、思うように動けなくなるものなのだということを、祖母をサポートして感じました。
祖母の家で学んだ高齢者の暮らし
食事会の後は、祖母の自宅を訪ねました。リビングには今まで置いてあったソファがなくなり、ベットが置いてありました。今までは和室に敷き布団を敷いて寝ていましたが、リビングにベットを置いて生活しやすくしたようです。
ベットの隣には椅子と車椅子が置いてありました。でも、この椅子は実はトイレ。緊急時に使用できるようになっているようになっていました。腕が上がらないのでお料理を作る事はもうできず、デイケアさんがきてくださったときにまとめて作ってもらっているとのことでした。
もう自分で生協を頼むこともしていません。玄関まで取りに行くことができないからです。叔父さん(祖母の息子)が近くに住んでいるので、こまめに様子を見に来てくれていて、その際に買い物もしてきてくれているようでした。このときも朝食用のパンをかってきてくれていました。本当にありがたい。
祖母は、福祉サービスにすごく助かっていると話していました。日本の社会福祉の充実を感じると共に、少子高齢化のこれからの社会を思うと、私たちが高齢になったときに同じ福祉を受けられるかどうかはわからないなと思いました。そして、高齢になると自分でできることはどうしても限られてしまうので、近隣の方との交流や、近くに住む子供のサポートがとてもありがたくなると思いました。
今が一番若い。やりたいことは今からやろう!
祖母は本を読んでいました。「90歳。何がめでたい」を書かれた佐藤愛子さんの本です。佐藤愛子さんは1923年生まれで、現在100歳。祖母と同年代の方です。とても面白いと話していました。やっぱり、同年代だからこそわかることがあるのでしょうね。私ももしも元気に年を重ねていたら、こうした本を読む高齢者でありたいなと思いました。
高齢であるということは、年を重ねるということ。どうしても体は動かなくなります。今が一番若いのです。それを意識しながら、やりたいことはやっていかないとと思いました。体が動き、健康であることが、何より大切なことだと思います。
それとともに、祖母にはいつまでも元気でいて欲しいと思います。祖母を囲んでみんなで話をするのは、とても楽しい時間でした。みなさまも是非、祖父母や高齢の方が身近にいれば、会いに行く時間をとってみてくださいね。きっと、様々な気づきがあると思います。
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