チョコベリーの暮らしをちょっと豊かにするブログ

3児育児中のワーママです。ライフハック、子育てなど暮らしを豊かにするヒントや気づきを綴っています。

MENU

 

「LIFE SHIFT2」を読んでわかった、これからの人生で考えておくべき3つのこと

f:id:chocoflowerheart:20220213154210p:plain

「LIFE SHIFT2」(ライフ・シフト2)を読みました。

 

この本は、「LIFE SHIFT」(ライフ・シフト)の続編です。ロンドン・ビジネススクールのリンダ・グラットン教授が書かれた本で、「LIFE SHIFT」を読んだときは私は衝撃を受けました。

 

こんなに日本の未来がわかっている人がいるとは・・・!と。

 

「LIFE SHIFT2」は、それほど期待してはいませんでした。さすがに、1冊目を越えるほどの衝撃はないだろうと。それでもやはり気づきがあった!今後の人生について考えている人にとってはヒントがある本です。気づきを紹介しますね。

  

 

「LIFE SHIFT」とは?

 

そもそも「LIFE SHIFT」とはなんでしょうか?「LIFE SHIFT」で書かれていたのは、「長寿化が進んだことにより、過去のロールモデルが役立たなくなっている。新しい行動を起こして、人生100年時代に備えよう」ということです。

 

「LIFE SHIFT」には、3人のロールモデルが登場しました。1945年生まれのジャック。1971年生まれのジミー。1998年生まれのジェーンです。

 

1945年生まれのジャックは、企業勤めした後、62歳で定年。年金をもらいながら暮らし、70歳でこの世を去りました。企業→定年というライフスタイルが送れたのは、年金制度がしっかりあったからです。

 

しかし、1971年生まれのジミーになると状況は変わってきます。平均寿命が延びていますが、出生率は低下しています。働く人が減れば、税の収入が減ります。しかし引退する人は増えるので、年金が十分に行き届かなくなります。そのため、70代まで働くことが必要になってくるのです。

 

1998年生まれのジェーンになると、80代まで働くことが当たり前になるだろうと書かれています。

 

働く期間がどんどん長くなっている・・・!

 

日本では年金受給年齢がどんどん引き上げられていますが、まさにこのことを言い表しています。そのため、過去のロールモデルを見るのではなく、新しい行動を起こして将来へ備えようと筆者はおっしゃっています。「LIFE SHIFT」は、この説明が本当に詳しく、わかりやすく書かれているなと思います。

 

過去のブログはこちら↓

www.chocoberry-life.com

 

「LIFE SHIFT2」を読んで印象深かった3つのこと

 

では、「LIFE SHIFT2」ではどんなことが書かれていたのでしょうか?

 

まずは、「LIFE SHIFT」で書かれていたのと同様に、過去のロールモデルが役立たないということについて触れられています。70代まで働くこと、さらにはなんらかの形で80代まで働くことが当たり前になるだろうとされています。

 

それを踏まえて、今後のライフ・シフトについて書かれていました。印象深かったことを3つ紹介しますね。

 

生涯学習の機会を、あらゆる人が手にできる環境が必要

失業中であっても、収入が乏しかったとしても、学び続けられる環境が大事だと著者はいいます。

 

その理由の1つは、変化し続ける世界において、誰もが光り輝く機会を与えられるべきだから。2つ目の理由は、多くの人が教育を受けられれば、その国の経済にも恩恵が及ぶからだそうです。

 

私は最近、日本において若年世代が投票に行っても、高齢世代の投票率に届かないという記事を見ました。

gendai.ismedia.jp

この記事からも、日本がよりよい未来のための選択をするためには、高齢者世代の意識のアップデートが必要であることがわかります。

 

また、「LIFE SHIFT2」では、女性の働き方についても言及がありました。

 

女性は所得が少なく、将来の年金受給額も少なく、昇進の機会も少ないそうです。これは日本だけの特殊な現象ではなく、経済協力開発機構(OECD)加盟国全体で見ても低いそうです。女性たちは、ジョブ(働き口)はもっていても、キャリアは築けていない。これも考えなければいけない問題だと思います。

 

多様性がある社会の方が、より成長するというデータがあります。しかし、この知識がなければ、現状を変えようという意識は発生しません。そのため、やはり全ての人が学び直せる環境が不可欠だと感じました。

 

人生の満足感を左右するのは、「温かい人間関係」

ハーバード大学医学大学院でおこなわれた「グラント研究」。700人を75年間にわたる追跡調査した結果、人生への満足感を最も左右する要素は「温かい人間関係」だとわかったといいます。

 

この話、私はTEDで聞いたことがありました。調べてみると、スピーカーは精神科医のロバート・ウォールガーさん。私が見た映像はスピーカーが女性だったため、別の方だったようです・・・。でも、おっしゃっていることは同じ。人生の満足感を左右するのは、お金でも、健康でもなく、「温かい人間関係」なのです。


このことから、満足した人生を送るためには、何よりもよい人間関係を作る事に注力しなければいけないとわかります。

 

そう考えると、家族、地域の方々と笑顔で過ごし、よい言葉かけをし、思いやりを持って過ごすことが大切だとわかりますね。会社もいつか定年を迎えることを考えると、会社でよい人間関係を作るのはもちろんですが、会社外にもよいつながりを作っておくことが大切だと思いました。

 

砂糖税が導入されている国がある

砂糖税が導入されている国がある・・・。ご存じでしたか?私は初めて知りました!

 

現在では「適切なエクササイズと栄養摂取」が最善の老化対策とされています。このことから、健康にもっと気を遣おうと、世界では砂糖税が導入されている国があるそうです。

 

本では、フランス、イギリス、メキシコが例にあげられていました。調べてみると、確かにフランスでは2011年、イギリスでは2018年、メキシコでは2014年から砂糖税が導入されています。

 

日本はやせ形で、長寿の傾向があるから、砂糖税が導入される可能性は低そうだと思いました。けれど、砂糖に対して税が課されるなんて、明らかに健康に対する意識は高まっていますね。

 

未来を見据えて行動しながら、自分が幸せに感じることに重きを置こう

 

年齢で人を判断すべきではない。大切なのは、それぞれの人がどのような人間なのかだというお話もありました。

 

確かに年齢で人は判断できず、その人の中身が重要です。けれど、年を重ねればどうしても肉体は衰えていくし、できないことも増えていきます。

 

私には98歳の祖母がいます。祖母は、幸い元気で、デイサービスにお世話になりながらも、1人で身の回りのことをこなし、独り暮らしをしています。そんな祖母が最近いう言葉は、「年を取るって大変よ」。階段を上がることも難しくなるし、家の中も杖を使って歩くようになっています。

 

若いうちは自由に身体を動かすことができますが、年を重ねるごとにどうしてもできなくなることはでてくるものです。そういうものであることを踏まえて、じゃあ、今は何ができる?と考えることが大切だと感じました。

 

今できることとして考えられることが、新しいことを学び、実践することです。身体が衰えないように筋力をつける、運動をする。健康に関する知識を身につけ、食事に気をつける。将来のキャリアを考えて、学び続ける。こうした積み重ねが、よりよい未来につながっていくのだと思います。

 

人生は、いつ、何が起きるかわかりません。社会の状況は、日々、変化しています。その変化する中で、自分が幸せを感じられることに時間と力を注ぎ、周囲の人々と気持ちのよい関係を築いていくことが、よりよいライフシフトにつながるように思いました。

 

みなさんはどのようなライフシフトをおこしたいですか?学び続けながら、実践していきたいですね。

 

 

面白かったら、シェアいただけたら嬉しいです!