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【要約】「LIFE・SHIFT(ライフ・シフト)」とは?100年時代の人生戦略をわかりやすく解説!

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人生100年時代といわれるようになりましたね。医療の発達により、人の寿命はどんどん延びていて、今後は100歳まで生きられるのが当たり前の時代になってきました。

 

そうなると、これからの私たちの生活はどう変わるのか?このことについて考察を深めているのが、「LIFE・SHIFT(ライフ・シフト)」です。

 

名前は聞いたことある。でも、読んだことがない。

そんなあなた!

是非、手にとって読んでほしい!!

 

これからどんな行動をとっていくべきか、がわかりやすく書かれています。

 

「LIFE・SHIFT(ライフ・シフト)」って何?

どんなことが書かれているの?

より充実した人生にするには、どうしたらいいの?

一緒に考えてきましょう! 

  

 

「LIFE・SHIFT(ライフ・シフト)」とは?

 

この本に書かれていることは、「長寿化が進んだことにより、過去のロールモデルが役立たなくなっている。新しい行動を起こして、人生100年時代に備えよう」ということです。 

 

著者は、リンダ・グラットンさん。イギリスの組織評論家であり、コンサルタントをされています。 

 

人生が短かった頃は、「教育→仕事→引退」という3つのステージで問題ありませんでした。しかし、長く生きることができるようになると、「仕事」のステージが長くなります。このステージを、どうやって生きていくべきか?を考えていく必要があるのです。

 

さらに、日本は、長寿化ともに、少子化も進んでいます。この問題も極めて深刻です。世界でいち早く長寿化が進んでいるので、他の国々のお手本になれるように、しっかり対応を考えなくてはいけません。

 

「本書は、なによりも あなた についての本である。あなたが自分の人生をどのように計画するかが最大のテーマだ。」と著者はおっしゃっています。

 

そう。この本は、あなたのための本なのです!

 

3人の架空の人物から、人生を考えてみる

 

まず、本の中には、3人の架空の人物が登場します。

・ジャック  1945年生まれ

・ジミー   1971年生まれ

・ジェーン  1998年生まれ

それぞれの人生は、どんな人生になるのか?

見ていきましょう!

 

1.ジャックの人生

ジャックの人生は、どんな人生だったのでしょうか。

 

1962年に17歳で高校を卒業し、20歳で大学を卒業します。家庭は、伝統的な家族形態です。妻のジルが子どもの世話をし、パートで働くこともあったけれど、主な稼ぎ手はジャック。62歳で引退し、70歳で残念ながら世を去りました。

 

このジャックの世代でいえることは、老後の生活資金の源がしっかり存在していたということです。生活資金の源とは、政府の公的年金、勤務先の企業年金、そして個人の蓄えの3種類です。

 

2.ジミーの人生

次に、ジミーの人生を見てみましょう。

 

1992年に21歳で大学を卒業し、65歳まで働いて引退するつもりでいます。この世代の平均寿命は、85歳です。

 

ジャックと同じように、老後の生活資金として最終所得の50%を毎年確保したいと望んでいるとすると、ジャックとは大きな違いが一つあります。それは、なんと企業年金を受給できないということです。

 

平均寿命が延び、そのうえ出生率も低下しています。出生率が下がれば、働く人が減りますよね。そうすると、税の収入が減ります。しかし、引退する人は増えるので、年給給付の支出は膨らみます。まさにこれが大問題!!企業は素早く対応し、企業年金は激変するとされています。 

 

ジャックが65歳で引退するためには、毎年所得の4.3%を貯蓄に回せば済みましたが、企業年金が受給できないために、ジミーは17.2%を貯蓄しなくてはならないそうです。老後資金を、自分自身で確保しなければならないのです。

 

3.ジェーンの人生

最後に、ジェーンの人生を見てみましょう。

 

2016年に18歳になります。ジミーの世代より、平均寿命が15 年も長くなるそうです。

65歳で引退して、しかも引退後に最終所得の50%の生活資金を確保するには、勤労期間に毎年所得の25%を貯蓄しなくてはならないそうです。これは、現在の大半の人の貯蓄率を大きく上回る数値で、不可能に近いです。

 

ジミーのように、もっと長い年数働くことにすることも可能です。少なくとも最終所得の50%の資金は確保し、勤労期間におこなう貯蓄も所得の10%前後が現実的だろうと考えると、 80 代まで働き続ける必要があるそうです。

 

3人の人生を比較してみると、長く生きる時代には、ほとんどの人がこれまでよりも長い年数働かなくてはならなくなります。人生が長くなれば、老後資金を確保するために、働く年数を増やす必要があるのです。

 

人生が長くなれば、その分働く年数も増える! 

 

これからの時代に必要な3つの資産

 

素敵な家族、友人、健康にめぐまれた人生。これは、よい人生といえますよね。これらはすべて無形の資産です。

 

お金は、形のある有形の資産です。長い人生において、有形資産のお金と同じくらい、無形資産も重要です。 

 

友人関係や知識、健康を「資産」と考えたことがない人は、多いのではないでしょうか。しかし、これらの要素を資産と位置づける発想は、100年ライフを生きる上で重要になります。 

 

著者は、無形資産を次の3つにカテゴリ分けしています。

 

1.生産性資産

生産性資産とは、仕事の生産性を高め、所得とキャリアの見通しを向上させるのに役立つ資産です。

 

例えば、長年かけて身につけたスキルと知識が、生産性資産にあたります。このような知識を蓄えるには、相当な時間をつぎ込まなくてはいけません。

 

2.活力資産

活力資産とは、肉体的・精神的健康と、心理的幸福感のことです。

 

例えば、健康、友人、愛が活力資産になります。幸福感と充実感をもたせ、やる気をかき立て、前向きな気持ちにさせてくれます。

 

3.変身資産

変身資産とは、人生の途中で、変化と新しいステージへの移行を成功させる意思と能力のことです。

 

具体的に、変身について各世代で考えてみましょう。

 

ジャックの世代は、グローバル化の影響で、多くの雇用が失われ、変わることを余儀なくされました。不意をうたれたジャックは、まったく準備ができていませんでした。

 

それに対して、雇用の流動性が当たり前になりつつあるジミーの世代。今までは雇用主と働き手の契約は組織中心でしたが、個人とその仕事を中心にする新しい契約がでてきました。ジミーの時代は、働き方に関する本が大量に出てきています。

 

ジェーンの世代は、勤務先だけでなく、おそらく働く業種も変わっていきます。外的要因によるものではなく、無形の資産の基盤を維持するために、自分から変化に乗り出すものになっていくでしょう。

 

このように、時代とともに、変身する意志と能力が重要になっていることがわかりますね。

 

変身を遂げるために必要なものは?

変身を遂げるには、新しい人的ネットワークが必要になります。

 

新しい人的ネットワークを築くと、古い友達の一部とは疎遠になることが避けられないそうです。あなたのことを最もよく知っている人は、あなたの変身を助けるのではなく、妨げる可能性が最も高いとのこと。なぜなら、その人たちはあなたが今まで通り変わらないことに多くの投資をしている人間だからです。

 

今まで身近にいた人が、変身を阻害することになるなんて、なんだか悲しいことです・・・。けれど、未来を見据えて、どのように変身すべきか、考えなくてはいけないですね。

 

これからの100年ライフには、無形資産が重要!

 

男女のこれからの働き方

 

男女に賃金格差があることは、ご存じでしょうか?

 

著者は、男女の賃金格差を生んでいる主な要因は、歴史的に男性が携わってきた仕事と、女性が携わってきた仕事が同等に評価されていないことにあるとおっしゃっています。

 

例えば、ジェーンが弁護士として働きはじめるとしましょう。最初の研修のあと、まだ子どもが小さいことなどを理由に、柔軟な働き方をしたいと考えたとします。しかし、お客様が会いたいと思ったときにいつでも会えなければ、法律事務所にとって彼女の価値はたちまち下がってしまいます。

 

現状では、柔軟な働き方を実践すれば、男性も女性も苦しめられます。けれど、男女に関係なく、キャリアを中断させることがもっと一般的になったとき、それは変わるのでしょうか?可能性は二つあると著者はいいます。

 

1つは、男性たちが柔軟な働き方を選択しはじめ、賃金が下がるという可能性です。この場合、柔軟な働き方を選ぶ人たちが、男女ともに低所得に甘んじざるをえなくなり、結果的に男女の賃金格差が縮小するそうです。

 

もう1つは、柔軟な働き方が企業や個人に課す負担を減らすために、仕事のあり方自体が大きく変革されるという可能性です。これまでより柔軟な働き方をする男女が増えれば、仕事のあり方が根本から変わる可能性が高まるかもしれません。

 

今後、男女ともに低所得になっていくのは、残念なことだなと思います。そうではなく、仕事のあり方自体が大きく変わっていってほしいと思いました。

 

人とのつながりを大切にしよう!

 

重要なのは、人的ネットワーク。何を知っているかではなく、誰を知っているかが大切だと、著者はいいます。私は、この言葉がとても印象に残りました。

 

今までは、教育→仕事、仕事→引退の移行は2回だけでした。けれど、これからのマルチステージでは、移行の回数がもっと増えます。それに伴い、変身に役立つ無形資産が重要になってきます。

 

会社や家庭だけの生活ですと、自分とは異なるロールモデルの方と接する機会がなかなかありません。生活の中でも視野を広げて、幅広い人々とコミュニケーションをとっていくことが大切ですね。

 

また、未来に向けて適切な行動を取ろうと思ったら、「ありうる自己像」について考えることが有効な手立てになりうるそうです。

 

それは、自己効力感(自分ならできる、という認識)および自己主体感(みずから取り組む、という認識)と結びついている場合に、とくに効果があるとのことでした。

 

自分ならできると思うこと、そして、自分で取り込むという意識を持つこと。この2つが重要なのですね。

 

一人ひとりの状況の違いがきわめて大きいので、すべてが同じようになるとは言えません。けれど、自分にとって本当に大切なものは何なのかを考え、一人一人が多様な生き方と働き方を選べるようになれば、充実した100年ライフにつながるでしょう。

 

これからの100年ライフのために、人とのつながりを広げ、どんな生き方を選択すべきか考えていきたいですね!

 

 

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