紅白歌合戦2021をご覧になりましたか?
テーマは「カラフル」。舞台は色とりどりの花が咲き乱れてとても綺麗で、司会者さんの進行や、出演者さんの歌も素晴らしかったです。
個人的には、すごーく面白かった!一体どこが面白いと感じたのか。興味深かったポイントについてまとめてみました。紅白を見た方も、見なかった方も、何か気づきにつながれば嬉しいです。
舞台がとっても華やか!司会の大泉洋さんが秀逸だった
司会は、大泉洋さんと川口春奈さん。大泉さんの司会が特に上手!と感じました。ジョークが満載の中、安定しているんですよね。楽しみながら見ることができました。
そして、舞台がとっても綺麗!上の写真をご覧ください!司会のバックには、紫や黄色をベースとした色とりどりの花が散りばめられていて、本当に華やか。歌を歌う方にも、基本的に同じ色の花が飾られていました。この花をデザインされた方もすごいと思う・・・!
この紫や黄色をベースとしたカラーにも理由があるようです。今回は、司会を紅白にわけず、司会はどちらも応援するという立場で開催されました。青だと男性、ピンクだと女性といったイメージがありますが、紫や黄色は中性的な色合いです。多様な性差に配慮するために、このカラーが選ばれたのかも知れないですね。
紅白歌合戦のテーマ「カラフル」も、「多様性」という意味合いからきているそうです。2021年は東京オリンピック・パラリンピック2020が開催され、様々な国や文化、身体の違いについて考える機会がありました。そうしたことに配慮されている素晴らしいテーマだなと感じました。
なお、東京オリンピックに関する過去記事はこちら↓
ネット界で有名なまふまふさん。放映後のYouTube再生回数に驚き!!
出演者で印象深い方の1人が、まふまふさんです。まふまふさんは、インターネット界で有名な方で、作詞家、作曲家として活動されています。(知らなくてごめんなさい汗)。
歌ったのは、「命に嫌われている。」。白と黒の衣装で、背景に歌詞が表示されながら歌が始まります。
マイクを持つ手には包帯が巻かれていて、リストカットを想起させるような衣装。背景には、まさに「命」の文字。
最初はご自身の声で歌っているのですが、途中から音声が切り替わります。高音を使ったボーカロイドの声。「君だって僕だっていつかは枯れ葉のように朽ちてく」うんうん、そうだよね・・・。結局みな、いつかは迎える死。
死と向かいあった歌ですが、最後は「生きろ」というメッセージで終わる力強い歌でした。
この歌の放映後、NHK公式YouTubeに動画があがりました。(現在は、もう見えなくなっています。)これに気づいて見たところ、すでに数万再生。他のかたは数百~数千回だったので、それと比べると違いがすごい・・・!最終的には、なんと400万回も再生されたそうです・・・!!インターネットの世界での人気ぶりを痛感しました。
あわせて、こんなにも世の中に対して生きづらさを感じている人がいるのか!?という驚きもありました。もちろん、見ている方みんなが生きづらさを感じている訳ではなく、見た目に憧れがあって応援する方もいらっしゃると思います。けれど、きっと何かしら惹かれるところがあるのだと思うんですよね。
ネットでつながる時代だからこそ、若い人の不満や生きづらさがネットで活躍するアーティストの応援に大きくつながっているように思えました。
まふまふさんの公式YouTube。「命に嫌われている。」は、元々はボーカロイドのカンザキイオリさんの曲なのですね。でも、まふまふさんの声がすごくしっくりきていて素敵です!
NHKテレビ初登場のケツメイシさん。歌が懐かしく、メッセージも温かかった!
なんと!紅白歌合戦にケツメイシさんが登場!NHKのテレビには初登場だそうです。
ケツメイシさんの曲は、大学生のころによく聞いていました。だから、もう懐かしい-!そして、やっぱりね、歌が上手いし、歌詞もいいんですよねー。
カラフルな花々の背景も、すごく華やかで綺麗。
今年の紅白歌合戦は、観覧者有りでおこなわれました。昨年は無観客だったのですが、やっぱり観客があったほうが反応がわかり、会場の一体感もありますね。
歌の合間に、ケツメイシの大蔵さんが会場やテレビの前の方にメッセージを話しかけるのですが、それがとっても温かった・・・!おじいちゃんやおばあちゃんにも話しかけていたんですよ!いや、おじいちゃん、おばあちゃんがケツメイシをご存じかどうかはわかりませんが、気遣う気持ちはきっと伝わったと思います。
懐かしく、元気をもらえる温かいパフォーマンスでした!
シンガーソングライターの藤井風さん。生ピアノも歌も神だった!!
最後に紹介するのは、藤井風さん。この方、名前はお聞きしたことがあったのですが、じっくりと歌を聴いたことはありませんでした。紅白歌合戦は岡山の自宅から出演され、電子ピアノのキーボードを引きながら歌います。
ここで、あれ?と気づいたことが。全然手元を見ずに、弾きながら歌うのです。まったく鍵盤を見ていない・・・。かつ、時折ゴン、ゴン・・・と音がします。何かと思ったら、どうやらあまりに鍵盤を叩く指が強いので、鍵盤が押される音まで入っているようです。
そんなに指が強いのか・・・
そう思っていたら、画面が暗くなり・・・なんと!紅白歌合戦2021の会場にご本人が登場!司会者もご存じなかった演出だったため、みんなびっくり!!
・・・ほんものだっ!
歌がうまい!歌唱力がめちゃめちゃあります。
そして、さらにすごいのがピアノ!
やっぱり楽譜はなし。でも、指がなめらかに動き、素晴らしい演奏を聴かせてくださいました。
・・・本当に神!!
そう思わずにはいられない・・・。これはとにかく聴いてみてほしい。
残念ながら、藤井風さんの演奏の様子は、NHK公式YouTubeにはアップされていませんでした。これがアップされていなかったせいか、翌日のある民放TVでは藤井風さんがとりあげられていませんでした。あんなに神的な演奏だったのに!?と残念。もっと広い方に藤井風さんを知ってほしい!そう思ったほどです。
後ほど調べて、12歳から自分の演奏をYouTubeにアップするようになったと知りました。そこで過去の演奏もYouTubeで聞いて見たのですが、これがまためちゃめちゃ素晴らしいのです。様々な有名な方の楽曲を、耳コピで演奏されていました。
幼い頃からの練習量が半端なく、その賜物であり、才能なのだなと思います。岡山弁なまりがあり、とても緩い感じの方なので、そのお人柄に惹かれる方も多いのだと思います。今後のご活躍がすごく楽しみです!
私が初めて聞いた「何なんw」のライブ。歌のうまさだけでなく、お人柄も感じるライブです。
素晴らしい演奏と構成に感動。「命」の大切さを訴える声も多数
コロナ禍の中の紅白歌合戦。観客有りでの開催とは言え、たくさんの配慮がおこなわれていました。
全員が同じ会場で歌うことはなく、途中で会場が切り替わって進んでいきました。セッティングが必要であるという理由もあると思いますが、コロナ禍のために感染防止の意味もあったのではと思います。
これだけ会場が切り替わっても、その歌唱者にあった衣装や背景が準備されていて、どれだけの人たちの努力が集まったのかと思います。
そして、多くの出演者さんたちが、「命」の大切さについて触れられていたことも印象的でした。
コロナ禍にあるため先が見えずに、心の問題を抱えている方も多くいらっしゃいます。そうした方々に対する勇気づけの意味が込められているのだろうなと思いました。
たくさんのアーティストが一同に集まって、LIVEで歌を歌う。決められた時間の中で、構成を考えて、マネジメントをすることは、本当に大変だったと思います。でも、そのおかげで、素晴らしい歌をたくさん聴くことができました。携わってくださった方々、本当にありがとうございました!
来年もまた、素敵な歌が聴けることを楽しみにしています。紅白歌合戦をご覧になった方も、見ていない方も、歌を通じて得られる元気を大切にしていきたいですね。
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