日記を書いていますか?
私は5年日記を書いていましたが、部屋の片付けをするときに、ふと今までたまった日記を目にして、これを今後どうするのだろう・・・と考えてしまいました。
祖父が日記を書く人だったのですが、認知症にかかり、その後他界。まめに記録し、頭を使う人であっても病にかかることもあるし、残った膨大な日記を祖母は処分できずに家に残ったままになっています。
日記を書いても、あまり効果が見られない。見返すこともない。そうであれば、いったんやめてみようか?
そう思っていたとき、「1行書くだけ日記」を読みました。これがまた面白かった!そして、実践してみたら、効果を感じています。
日記が続かない方、日記の効果を感じられない方にとって、たくさんのヒントがある本です。見ていきましょう!
「1行日記」のやり方
1行日記の方法は、「1行書く」。これだけです。
もちろん、1行以上書きたいときは書いて良いですが、初めは「ちょっと書き足りないかな?」くらいでちょうどいいそうです。
書く場所はどこでもOK。手帳でも、パソコンでも、スマホでも、自分が書きたい場所でよいそうです。大切なのは、言葉にすること。言葉にすることで、自分にとって必要な体験を取捨選択し、抽象化することができるようになります。
そして、重要なのが「振り返り」。1行日記にやったことを書いたら、今度はそれを読み返し、「自分にとってそれはどんな意味がある?」(So What?) を考えます。この「自分にとって」を考えることがとても重要だと筆者はいいます。
その日に起こった出来事や感じたことを言葉にし、それを見て「自分にとって」の意味を考える。そして、「そうか!」と気づいて行動を考える。このプロセスがとても大事なのだそうです。
1行日記は1行書くだけ!重要のは、自分にとっての意味を考えること
振り返りは、「小振り返り」、「中振り返り」、「大振り返り」がある
1行日記で重要なのが、振り返り。筆者は、3つの振り返りをしています。
①小振り返り:その日に起こった出来事を振り返ります。毎日おこないます。
②中振り返り:小振り返りをつなげて、共通点を発見したり、より抽象的でいろいろな出来事に応用できる気づきが得られます。目安は、1週間に1回。
③大振り返り:中振り返りを重ねて行動していく中で、そもそも「自分は自分の目指す方向に向かってちゃんと歩けているだろうか」を振り返ります。目安は半年から1年に1度。
筆者は、時間があるときには1行日記を取り出して、何回も読み返しているそうです。前日のものはもちろん、1週間、1ヶ月、3ヶ月経ってからも、ことあるごとに読み返し、「これはどういうことだろう」と考えるのだそうです。
こうした振り返りを通して、筆者が「武蔵野大学で新学部を設立しませんか」と2019年、52歳の時に相談をもちかけられたとき、「やりましょう」と即決断できました。忙しい毎日の中、振り返りを重ねたからこそ、すぐに決断できたとおっしゃっています。
振り返りは、自分の歩いて行く道を確認するために大切なもの。筆者の事例を通して、振り返りの意義について考えることができました。
1行日記を始めた変化
私は今まで5年日記を書いていましたが、冒頭に書いたように書きっぱなしで振り返ることはなく、かつどんどんたまっていくのでこのまま書き続けてよいものかと考えるようになっていました。
よし、1行日記をやってみよう!
そう思って、手帳のウィークリーページに書き始めました。本当は、1日の終わりに書くとよいのだと思いますが、子どものお世話であっという間に時間が経ち、落ち着く時間が取りにくいため、1日の書ける時間帯に書くようにしています。
1行であれば、手帳のウィークリーページにさっと書くことができます。しかも、手帳は毎日持ち歩いているので、振り返って読むことも簡単です。
始めてみて、早速効果に気がつきました。落ち込んでしまったときも、そのときに「次はこうしよう」という反省点を考えることができます。すぐに次への行動を考えることができるのが、すごくいい!です。
例えば、仕事で失敗してしまって「あー、自分はなんてダメなんだ。」と思ったとき、まずはその気持ちを書きます。そのあと、「じゃあ、次はどうする?」と考えて、自分にとっての再発防止策を書くようになりました。
こうすることで、落ち込んだ中でも「次はこうすればいいんだ。」と前を向くことができるようになり、自分の経験を前向きなものに変えることができました。
週の振り返りの見直し
私は、週に1回振り返りをおこなうイベントに参加して、週の振り返りをおこなっています。1週間にあった出来事から印象深いこと、楽しかったこと、読んでくださる方に役立ちそうなことを書き、Facebookグループに投稿しています。書くことで、これけだけ積み上げてきたんだなと充実感は得られますが、書くのにすごく時間がかかり、さらにそれをうまく次につなげることができていないな・・・と感じていました。
この週の振り返りは、やる意味があるのだろうか・・・?
そう思っていたのですが、「1行書くだけ日記」を読んで、中振り返りとして週に1回の振り返りも大事なのだと気づきました。
言語化することで、自分の中のもやもやした想いと向き合うことができます。ただ、あまり時間をかけすぎてしまうと、他のことができなくなってしまうので、バランス感覚をもって振り返りをする必要があると思いました。
ちなみに、筆者は振り返りをおこなうときは、頭の中でおこなっていて、書くことはないそうです。言語化してしまうと思考が固定されてしまいます。時間をおいて振り返ったときに同じ行動でも違う意味合いが生まれる可能性があるため、起きた事実の部分だけ言語化し、それ以外のプロセスはなるべく自由にしているのだそうです。
私は、書かないと忘れてしまいそうなため、今のところ振り返りも文字にするようにしています。時間をかけすぎず、効果的に振り返りがおこなえるように、もう少し試行錯誤してみたいと思います。
1行日記を始めてみよう!
今まで書いていた5年日記から、1行日記に変えてから、毎日がより充実して考えられるようになりました。毎日、次はこうしようという改善点が見つかり、それをおこなうことでよりよくなっていくからです。
もちろん、状況は日々変化していくので、ずっとうまくいくことばかりではありません。それでも、少しでもよりよくしていこうと考え、行動することで、きっと未来はよくなっていくのだと思います。
日記が続かない方、日記の効果が感じられない方にとって、大きなヒントがある本です。毎日をもっとよりよくしたい方や、手帳を使っている方に本当におすすめ。是非手に取ってみてくださいね!
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