chocoberry Life

3児育児中のワーママです。ライフハック、子育てなど暮らしを豊かにするヒントや気づきを綴っています。

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料理が大変だと感じる方、必読!料理研究家コウケンテツさんの「本当はごはんを作るのが好きなのに、しんどくなった人たちへ」

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料理研究家、コウケンテツさんの本を読みました。日常の料理作りに疲れてしまった人に向けて、寄り添って書かれています。

 

これからどう料理に向き合うか、家族にどうアプローチしていけば楽になるのかのヒントが満載!印象深かった点を紹介しますね。  

 

料理研究家、コウケンテツさんとは?

 

コウケンテツさんは、大阪府生まれの料理研究家。母が韓国料理研究家の李映林(リ・エイリン)さんで、アシスタントとして料理を始めたことがきっかけで料理の道に入りました。

 

30カ国以上の国を旅して、世界の料理を学んだとのこと。現在は3児の父親であり、妻さんもお仕事をされているそうです。そのため、本の中には他の国の料理の様子や、共働きならではの料理作りの悩みも書かれています。

 

今回紹介する「本当はごはんを作るのが好きなのに、しんどくなった人たちへ」は、まさにタイトルの通り!ごはん作りがしんどくなってしまった人に向けて書かれています。その寄り添った文章に心が温まりますし、実際に簡単に作れるレシピが紹介されているので、作ってみたくなります。

 

がんばってごはんを作っている人のための本!

 

印象に残った3つのポイント

 

ごはん作りの参考になるお話しがいっぱい詰まった本なのですが、その中でも特に印象深かった点を3つ紹介しますね。

 

フランス人女性の衝撃の一言

2018年、コウケンテツさんがフランスで取材をしていたときの出来事です。そこでの朝食は、バゲットにバターとジャムを塗っただけという簡単なものでした。

 

子供はシリアルだけのケースもあります。簡単だから自分で準備もする。朝ご飯だけでなく、昼も夜もお総菜や冷食で済ませる家庭が多かったそうです。


フランスの子育て世代である40代の就業率は80%以上。フランス語で「アンガジェ」という積極的に参加するという意味合いの言葉(特に政治、社会参加することという意味が強いようです)もあり、主婦の家庭でも積極的に社会参加をされる方が多く、とにかく料理をする時間がないそうです。


「これでは栄養バランスがあまりにも・・・」

と言うコウケンテツさんに、取材したパリの女性から一言。


「家で料理ばっかり作っていたら、私のサンシャインが輝かないじゃない」 


サ、サンシャインすか・・・。 


「そうよ。私が輝いてこそ家族が輝くのよ」 

 

な、なんてかっこいい言葉・・・!

 

基本的にフランスでは、「家族が、人が、社会が幸せになるには、まず自分自身が幸せにならないと」という考えが家族みんなの根底にあり、自分自身の気持ちが最優先なのだそうです。

 

だからこそ、日々のごはん作りに対して決して無理しない。だからこそ、できる範囲で家族やパートナーと協力し合い、ごはんを作って食べる。その姿がとても印象的だったとのこと。

 

この「家族が、人が、社会が幸せになるには、まず自分自身が幸せにならないと」という考えは、本当に大事だと思います。家族のためにごはんを作ることは、とても大事なことだけれど、やっぱり自分自身が満たされていないと、他の人に優しく接するのは難しいことです。これ、わかっているけれど、それを堂々と家族に言うことは、日本ではほとんどないのではないでしょうか。

 

私が輝いてこそ、家族が輝く。この言葉を胸に刻み、行動につなげていくことは、かなり重要なことではないかなと思いました。

 

料理研究家でも作れない日はある

次は面白かったエピソード。ある週、コウケンテツさんは月曜から連日大きな撮影が続き、朝から晩まで仕事でもプライベートでもキッチンで過ごす毎日だったそうです。

 

そして金曜日の夕方、塾へ行く長男のお弁当を詰め、長女と一緒に翌日の食材の買い出しと、次女の保育園のお迎えに行きました。妻はまだ仕事で外出中。

「今日はいつもの炒め物と具だくさんのスープでいいか」

 

そう思いながら子ども2人と大量の食材を抱えて帰宅。しかし、帰宅直後から、次女の「あしょぼあしょぼ(遊ぼ遊ぼ)」攻撃。部屋中に散らかる子どものおもちゃやランドセル。保育園の着替えを洗濯して、お風呂掃除もしなければいけない。やらなければいけない仕事もまだ残っている・・・。

 

そんな状況の中、いざ料理に取りかかろうと思ったその瞬間、コウケンテツさんはこう思ったのです。

 

「土井先生、今日は一汁一菜も無理です・・・」

 

「一汁一菜」は、料理研究家、土井善春先生の著書「一汁一菜でよいという提案」で提案されている食事法。ごはんを炊き、具だくさんの味噌汁を作り、あれば塩気として漬け物を添えた食事で、バランスのとれた食事になるとされています。

 

この一汁一菜も無理。このコウケンテツさんの疲れた状況はすごくわかりますし、そこでもう作れない、と思って土井先生に向かって伝えるこの言葉が、なんだかすごく面白いなあと思いました。そして、料理研究家さんでもそう思う日があるのだなとなんだかほっとしたのです。

 

結局、この日は子供たちの熱い要望もあり、宅配ピザになったそうです。晩ご飯の食材を買った上、宅配ピザにしたことでさらなる出費になったけれど、「ま、いっか」と思ったといいます。こんなときの「ま、いっか」も大事だなと感じます。

 

様々なレシピが興味深い

日本人はがんばりすぎている。そう感じるコウケンテツさんは、楽して簡単にできるレシピをこの本で紹介してくださいっています。

 

「「包丁」と「まな板」を排除するレシピ」、「副菜はレンジにお任せレシピ」、「洗い物を排除するレシピ」・・・。特に「副菜の勇者ナムル」は、なんでも副菜にできるんだ!と勇気が出てくるレシピです。

 

ちょっと試して、楽に作れるレシピを増やしたい!そう思わせてくれる興味深いレシピが盛りだくさんです。

 

家族が「美味しい!」と言ってくれる料理を目指しつつ、自分の幸せも大事にしよう

 

料理が大変だな・・・。そう感じる方は、多いのではないでしょうか。家族が美味しいと言ってくれる料理を作りたいけれど、片付けがあったり、子どもの世話があったり、仕事が忙しかったりすると、ちょっと作るのが大変だと思ってしまうものです。

 

そんなときでも、こんなときには!という救世主のようなレシピが1つでもあると、すごく助かりますよね。コウケンテツさんのこの本は、そんな救世主のレシピを提案してくださっていますし、どうやったら忙しい日々を軽くできるか考え方も提案してくださっています。

 

我が家も3児がいるため、食事の好みもそれぞれ。特に長男が好き嫌いが多いタイプなので、レシピのバリエーションが少なくて困っています。さらに共働きのため、ゆっくり食事作りに手を入れられないのが悩みです。

 

でも、コウケンテツさんの本を読み、紹介いただいたレシピ見て、少しでも美味しく簡単に作れるレシピのバリエーションを増やしたいと思いました。ちょっとずつ試してみたいと思っています。

 

そして、料理だけでなく、自分がどうやったら幸せに感じられるかも重要な考え方だと思いました。自分の幸せを考えながら、家族が喜ぶ料理も磨いていきたいです。

 

本の最後にあるコウケンテツさんからのメッセージは、日々料理を頑張っている方々にとって、ほっこり元気がいただける文章になっています。学びもたくさんある本なので、是非手に取ってみてくださいね。(Kindleアンリミ対象です。2022/4現在)

 

 

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