第三子の出産は、予定日超過で陣痛促進剤を使うことになりました。
陣痛促進剤って、どうなるの・・・?
不安に感じる方も多いと思います。
私の経験を、参考までにお伝えしますね。
これから出産を迎える方の、お役に立てば!
予定日7日超過・・・。
「第三子の出産は楽。」
そう聞いていたのに、予定日を過ぎても陣痛がきませんでした。
周囲からは、「生まれた?」という質問の電話がかかってきます。
心配して声をかけてくれるのでしょうが、こちらも焦りと不安がつのるばかり。
どうか放っておいてほしいというのが、正直な気持ちでした。
産院からは、予定日を7日超過した41週になったら、誘発入院しましょうと言われました。
第一子の時も、陣痛がおきたものの強くならなかったため、陣痛促進剤を使っています。
(とはいえ、10分間隔が夜間ずっと続き、かなり大変でした・・。)
そのため、陣痛促進剤を使うことに抵抗はなかったのですが、心配だったのは、陣痛が起きていない時に使って、本当に陣痛が起きるのかということ。
友人で、予定日超過で陣痛促進剤を使ったけれど、陣痛が強くならず、最終的に帝王切開になった方がいたからです。
母子ともに元気であるのが一番とわかっていますが、できればスムーズに安産で終えたい・・・。
そう思い、歩いたり、声かけしたり、スクワットしたり、できることをしましたが、陣痛はこず、誘発入院の日を迎えました。
入院の日
まず、先生の内診。
子宮口を開くためのバルーンを入れると聞いていましたが、子宮口が3センチ開いていたので、バルーン挿入はなしに。
ドキドキしていたので、ちょっとほっ。
ただ、赤ちゃんの位置が高いので、今日陣痛促進剤をしても陣痛は起きず、また明日入院になるかもしれないと説明を受けました。
また明日も入院かもしれない!?それはいやだ・・・。
明日も入院になるならば、今日赤ちゃんに会いたいな。
そう思いました。
点滴開始
LDR(分娩室)にて、陣痛促進剤の点滴開始。
助産師さんから、陣痛がくるとしたら午後なので、それまでテレビを自由にみていいし、照明落として寝てもいいですよ、とお話がありました。
付き添いの夫は、職場に戻り、陣痛がきたら連絡することに。
初めはテレビを見ていましたが、陣痛にはリラックスがいいと聞いていました。
そこで、助産師さんにお願いして、照明を落としてもらい目をつぶって休むことにしました。
10、20・・・・。
時間がたつにつれて、少しずつ点滴の量を増やしていきます。
少しずつ、生理痛のような痛みを感じるようになってきました。
リラックスできる環境を作ろう!
破水
「そろそろお昼を持ってきますね。」
助産師さんがそう声をかけてくれた頃、陣痛らしき痛みが感じられるようになってきました。
痛みを逃すために、持参していたテニスボールを腰の辺りにあてます。
妊娠本に書いてあったいきみを逃す方法で、出産の時、いつも効果があったからです。
ところが、あれ?
ちょろちょろ・・・とお股から何かかが。
止められなかったら破水と聞いたことがあったので、止めようとしましたが、止まりません。
ナースコールし、「すみません、破水してしまったようなのですが・・・」
助産師さんがいらっしゃり、ばたばたとチェック。
「これで、陣痛が進むかもしれません。でも、赤ちゃんが外界とつながってしまったので、ばい菌が入らないように抗生剤を飲んでください。」」
といわれ、お昼ご飯とともに抗生剤の錠剤が処方されました。
ええっ、大丈夫かしら・・・。
不安が募る。
これはもう今日産まなければ!
そして、強くなる陣痛。
休み休み、お昼のひじきおにぎりをほおばり、食後に抗生剤を飲みました。
夫から、私のお昼ご飯を確認するメールが。
助産師さんが、ご主人にそろそろきてもらったほうがよいとおっしゃったので、なんとか文字を打ちます。い、いたい・・・。
本当に産まれるのか、どれくらいで産まれるのかわからず、忙しい中きてもらうのは申し訳ないなと思いつつ、
本当に産まれるかもしれないので、お昼はあること、陣痛が始まったことを書いて返信しました。
「赤ちゃんの心音が下がっています。」
ピコン、ピコン・・・。
心拍数をはかる機械が鳴り出しました。
どうやら、赤ちゃんの心音が下がってきているようです。
破水によって、羊水がどんどん流れ出ていくのがわかります。
陣痛はかなり強くなっていて、助産師さんが一緒にテニスボールを持ってくれ、いきみを逃してくれました。
うぉぉーっと声を出したくなる痛み。
ふーっと口から息を吐き、鼻から息を吸います。
かなり赤ちゃんの状態がよくないのか、お産の準備が始まりました。
えっ、もう?
足にカバーがされ、いきみ台が設置されます。
口に酸素マスクがセットされ、助産師さんから「大きくお腹をふくらませて、赤ちゃんに酸素を送ってあげてくださーい。」と何度も言われました。
でも、鼻から息を吸って、お腹をいっぱいに膨らませるって難しい!!
しかし、ピコン、ピコン・・・と赤ちゃんの良くない状態は続きます。
うぉぉーっという陣痛も定期的にある中で、とにかく酸素を!と呼吸します。
これが一番きつかったかも・・・。
先生登場。でも、まだ産まれない・・・。
先生と、たくさんの助産師さんがやってきました。
助産師さんが、先生に状況説明をしています。
「旦那さんが、今向かっているようなのですが・・・」という助産師さんに対して、
「今、そういう状況じゃないから。」と答える先生。
えー、そういう状況じゃないって、大丈夫!?
先生は、私の診察をして、うーん、8㎝か・・・と。
後から助産師さんに聞いたのですが、吸引分娩は子宮口10㎝開かないとできないそうです。
そのため、子宮口が赤ちゃんが通れる10㎝になるまで、待つことになりました。
体の向きを、仰向きから、横向きに変えるようにいわれ、陣痛をのがします。
ピコン、ピコン・・・という音はなくなり、赤ちゃんの心音は落ち着いたよう。
このときにくる陣痛は、第1子のときに感じたものと同じ。
うぉぉーって感じです(笑)。
何か出てきそうと感じつつ、赤ちゃんに下へ行ってーと念じ、子宮口開けーっと念じ続けました。
これ、いつまで続くの・・・。
いや、いつかは終わるんだ。
今、頑張るしかない!!
吸引分娩
そうしてまた、先生とたくさんの助産師さんがやってきました。
仰向きにされ、助産師さんに「目を開けてください」といわれ、そうだったと目を開けます。
また、お腹をふくらませてくださいと言われましたが、陣痛もあって難しい!
とにかく、鼻から息を吸って頑張る。
そして、とうとういきむときがきたようです。
時間的には、もう!?という感じ。
陣痛にあわせていきむが、うまく力が入りません。
別の助産師さんが、腰の下に手をおいて、ここ、ここ!といいますが、それもどうしたらよいのかわからないってー。
先生が何か準備を始めました。
赤ちゃんを引っ張ろうとしているようです。
後から聞いたのですが、言葉は悪いですが、トイレのスッポンみたいなものを赤ちゃんの頭につけ、引っ張るのだそうです。
いきんでーといわれ、陣痛が強くなったらいきむ・・・が、あまり力が入りません。
大きな間が空きます。
また陣痛がきた!とわかったので、ちゃんとお腹の下を見て、できているのかよくわからないいきみをやりました。
先生が、押してといい、助産師さんが私のお腹を押します。
すると・・・、すぽっとおまたに何か挟まったのがわかりました。
あ、きたな!
赤ちゃん、誕生
「もう、いきまなくていいですよー。」
手を胸にやって、はっはっはと短い呼吸にしてくださいとみんながいうので、はっはっはとやっていたら、
赤ちゃんがでてきた!
なんだか、へその緒がぐるぐる巻かれて、しわくちゃの顔。
そして、赤ちゃんはすぐに泣いてくれました。
良かったー!
後の処置
赤ちゃんは、処置されるようで別のベッドへ。
先生は私の処置。
この処置にかかる時間が長い!
糸も長い!!
ちょっとちくちくするくらいで、そんなに痛くないのですが、あまりに縫う時間が長くて、自分の体が心配になりました。
後ほど、助産師さんから、先生は丁寧に縫う方だと教えていただきました。
私の傷は、そんなに深くないらしい。ほっ。
先生と握手
処理が終わり、先生から、へその緒が赤ちゃんの首とお腹に回っていたことを教えてもらいました。
そして、頑張りましたね、といって握手していただきました。
嬉しい!
後から助産師さんに聞いたのは、経産婦だったから産道がついていて赤ちゃんが降りてこれたけれど、初産婦だったら緊急帝王切開になっていた可能性が高かったということ。
結果として、分娩時間は2時間と本当に短時間でした。
まとめ
・出産予定日を過ぎても焦らずリラックス。周囲の声は受け流そう!
・陣痛促進剤投与後も、できるだけリラックスしよう。
・陣痛がきていなくても、陣痛促進剤で陣痛は起きました!
・急に陣痛が始まるので強く感じるが、それはよいお産につながる証拠。
・先生を信頼して、お産に挑もう!
あなたのことを、応援しています。
元気な赤ちゃんに会えますように!