複利や運用利回りの説明を聞くと、いつも気になることがありました。
例えば、毎月3万円積み立てて、毎年3%ずつ金利がつくと、10年後には59.2万円も運用収益が見込めるそうです。(金融庁の資産運用シミュレーションHPより)
このような説明を聞くと、いつも疑問に思うのが、「そもそも毎年3%も金利がつくのかな?」ということです。
複利とは、元のお金についた利子を、元のお金に含めて運用することです。
利子も含めて運用していて、毎年3%の金利が必ずつくのであれば、そりゃ、収益もでるよねーと思うわけです。
毎年3%も金利がつくかどうかなんて、わからないではないか、と思っていたのです。
この疑問に対して、ある知り合いの方から答えをいただきました。
すごく納得したので、紹介しますね!
一般的に、日本に上場している株式会社の配当の平均が2~3%なのだそうです。
ですから、一部上場している会社の株をぜーーんぶ買い占めると、2~3%になります。
実際には、それほど買えないので、例えば日経平均連動型のインデックス投資信託を買うと、平均的に全部の株を自動的に買ってくれるので、その平均になります。
配当利回りは
配当利回り = 1株あたりの配当 ÷ 株価
で計算されるそうです。
株価が下がると、配当利回りは上がります。
ドルコスト平均法だと、株価が下がったときに配当利回りが得になるように自動的に買ってくれるので、だいたい平均利回りは3%になる、とのことでした。
日本一部上場の株式会社の配当平均が2~3%!
ぜーんぶ買い占めると2~3%になる。
だから、日経平均連動のインデックス投信を買うと2~3%になる。
そういうことだったのかー!
めっちゃ腑に落ちた説明でした。
そう考えると、定期預金は、100%の確率で元本が保証されています。
「毎年3%の金利がつく」という仮定は、統計上のことであって、実際は100%ではないんですよね。
投資信託を敬遠する人が多いのは、統計上プラスの収益があると聞いても、元本保証の確率が100%ではないからかもしれないなと思いました。
それでも、過去の統計や仕組みを正しく知っておかないと、本来ならば得られる利益を、みすみす逃してしまうことになります。
疑問に思っていることを少しずつ解消して、賢い資産運用をしていきたいですね。