チョコベリーの暮らしをちょっと豊かにするブログ

3児育児中のワーママです。ライフハック、子育てなど暮らしを豊かにするヒントや気づきを綴っています。

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ニュースは本当に必要か?「NewsDiet」を読んでわかったニュースを見なくてもよい理由

ニュースを見ていますか?テレビやラジオ、新聞記事、雑誌、ネットなど、私たちの周りはニュースであふれています。そして、ニュースを見ることは良いことだと一般的に考えられています。

 

私自身も、ニュースを見るのは意義のあることだと思っていました。日本や世界の状況を知り、今どんなことが起きていて、今後どうなるのか、どうすべきなのかを考えることは、社会に役立つことであり、よいことだと思っていました。

 

しかーし!「NewsDiet」の本の著者、ロルフ・ドベリ氏はこれに対して「ノー」とはっきり断言します。「ニュースは見る必要はない」これが筆者の意見です。

 

なぜニュースを見る必要がないのか。ニュースを絶つと、一体どんな効用があるのかについて、詳しく書かれています。「ニュースを見る必要がないなんて」と思われたあなた。生活をよりよくするヒントが満載です。どんな内容なのか、見ていきましょう!

  

 

筆者がニュースを見るのをやめた理由

 

筆者のロルフ・ドベリ氏は、幼少期からニュース中毒だったそうです。朝は新聞を読み、ニュースラジオを聞き、テレビニュースを見て過ごしてきました。学生になってからは、図書館で新聞を読むのが日課だったそうです。

 

しかし、ある日、ロルフ・ドベリ氏は次の2つの質問を自分に問いかけます。


「ニュースのおかげで、私は世界をもっとよく理解できるようになっただろうか?よい決断ができるようになっただろうか?


この答えは、ノーでした。そこで、少しずつニュースを減らし、最終的にニュースを絶ってみたところ、これ以上はないというほどのよい影響が得られました。それ以来、一切ニュースを見ることはなくなったそうです。

 

この2つの質問、あなたはいかがですか?私は、「世界をもっとよく理解できるようになっただろうか?」に対しては「イエス」だと考えます。ニュースを見ることで、今世界がどんな状況にあるのかを知ることができていると思います。

 

ただ、「よい決断ができるようになっただろうか?」に対しては・・・。ちょっと「イエス」とは言い難い。ニュースから学ぶことはあっても、よい決断に貢献しているかと考えると、ちょっと難しいなと感じました。

 

あなたの回答はいかがでしょうか?筆者の質問に同じように考えることは、ニュースに対する考えについて知るよい機会だと思います。筆者の質問を考えながら「NewsDiet」を読むことで、ニュースの見方が大きく変わりました。印象的だったことについて紹介しますね。

 

ニュースは不要?考えてみよう!

 

「NewsDiet」を読んでわかった、ニュースを見なくてもよい理由

 

筆者がニュースを見る必要がないというのには、理由があります。その理由について深掘りしながら、ニュースを見ないことへの不安はどうしたらいいのかについて考えてみましょう!

ニュースの多くは、私たちには影響を及ぼせない

筆者は、「ニュースで耳にするのは、私たちには影響を及ぼせないことばかり」だといいます。そのため、ニュースはあっさりと無視してしまってかまわないのだといいます。代わりに、「あなたが影響を及ぼせることにエネルギーを注ぐようにしよう。それだけでもじゅうぶんすぎるくらいのことがあるはずだ。」とおっしゃっています。

 

確かに、世界のテロや事故に関するニュースは、私たちにはどうしようもないことが多くあります。そうしたことに対して、悲しんだり、憂えたりするだけでは、世界は何も変わりません。

 

でも、交通事故のニュースを聞いて子どもに朝「車に気をつけてね」と声をかけることはできますし、社会課題を解決するための事業を立ち上げるニュースを聞いて応援のための寄附をすることもできます。自分が得たニュースの内容から、これは自分に影響があるのか?何か行動できることはあるのか?と考えて、行動に移すことが大事だと思いました。

 

ニュースの目的は、私たちに何かを売り込むこと

「脳は〝どぎついニュース〟に過度に反応する」と筆者はいいます。私たちの中枢神経系は、目に見えて、人間同士の話で、スキャンダラスで、センセーショナルで、衝撃的で、カラフルで、派手で、騒々しく、変化が激しく、意見を二分するような刺激に過度に反応するのだそうです。

 

その一方、抽象的で、曖昧で、複雑で、多重構造になっていて、展開がゆっくりしていて、自分なりに解釈を加えなくてはならない情報にはあまり反応しないそうです。そして、ニュースの生産者は、この知覚のゆがみを意図的に利用しているとのことでした。

 

これ、すごーくわかります!ニュースは、人の気を惹くような話題が沢山取り上げられています。それは、視聴率を上げるためだったり、CMを見てもらってその商品を買ってほしいからなんですよね。

 

もちろん、社会をよりよくするために報道されるニュースもあるとは思います。けれど、それならばテレビではもっと社会課題を解決するような事業や活動について取り上げられるべきだと思います。それよりも、芸能人の話題や政治家の汚職といった部分が報道されやすいのは、報道には利益が必要であり、私たちに何かを売り込みたいから作られているのだと思いました。この意識があると、ニュースの見方が大きく変わると思います。

 

週に1冊は本を読もう

筆者は、ニュースを見る必要はないといいつつも、どうしても世界の重要な出来事を見逃したくないと思うならば、週刊新聞の「今週の世界」というまとめ記事にざっと目を通すと良いと提案しています。日刊ではありません。週刊です。時間は、5分しかかかりません。実際、筆者はそうしているそうです。

 

何よりも大事なのは、世界の複雑さを伝えられるだけの能力や情報源を持ち、事実をしり込みせずに伝えている雑誌や本を読むことだと筆者はいいます。つまり、ニュースという加工された情報ではなく、事実を伝える情報源を見ようというのです。

 

そのために、週に1冊は本を読むことを薦めています。その本が20ページ読んでも見識が広がらない場合は、読むのをやめてもよく、自分に新たな認識をもたらしてくれる本を読もうとおっしゃっていました。

 

本の重要性はよくわかります。ただ、良質な本を選ぶことが、なかなか難しいのではないかとも感じました。これは、良質な情報源に当たろうという努力を重ねることによって、だんだんと自分の身になっていくのかもしれません。

 

自分から本を手に取るよりも、テレビから流れてくる情報を受動的に受け取った方が、脳は楽なのだと思います。だからこそ、テレビを見ている方が多いのではと思いました。ただ受動的にニュースを受け取るのではなく、自分で良質な情報はどれなのかを考え、情報を取りに行くようにすることが必要なのだと感じました。

 

ニュースをただ受け取るのではなく、選択し、「自分にできること」をしよう!

 

この本を読む前から、私自身が実践していることがあります。それは、夕食時にテレビを消すということです。今までは、過去番組で録画していた経済ニュースを夕食時に再生し、子どもと一緒に見ていました。経済について理解できるのではと思ったからです。

 

しかし、あるとき、子どもとの会話をもっと大切にしようと考え、夕食時のテレビを消すようにしました初めは静かなことに違和感がありましたが、だんだんと慣れてきて、今では子どもの話を聞くのが日課になっています。今日どんなことがあったのか、何をしたのかを聞くことで、コミュニケーションを深めることができていると感じます。

 

同じように、日中も極力テレビをつけないようになりました。ワイドショーは、本当にバラエティーだなと感じるようになりました。広告はその時間帯に見る世代の人向けになっていますし、楽しめるように構成されているのだと思うようになりました。

 

けれど、やめていない習慣もあります。それは、日刊紙を読むことです。我が家は日本経済新聞を取っているのですが、これを取る習慣は継続しています。理由は、この媒体を通じて出会える情報があるからです。

 

例えば、医療に関する情報や美味しい商品の紹介など、たまたま出会えて自分にとって役立つ情報があったりします。そういう情報に出会えることが、自分にとって意義があると感じているため、継続しています。

 

ただ、継続しつつも、多くは不要な情報であると感じている部分もあります。例えば、毎日の株価。紙面の4ページほど使用していることがありますが、これはほとんど見ることがありません。そのため、筆者のいうように、週刊誌でもよいのかもしれません。。

 

「NewsDiet」を読むと、ニュースに対する考え方が大きく変わります。ニュースには、良質なものとそうでないものがあり、必要な情報だけ得るようにし「自分にできること」だけをしようということがよくわかります。

 

政治、経済などについて、無関心でいるのはよくないと思います。学ぶ意欲をもっていることは大切です。でも、広告によって人間の欲望をかき立てるようなニュースは意味がなく、よりよい学びにつながることはないのだと思いました。

 

自分が今接しているのは、どんなニュースなのか?それを考えながら、不要なニュースは避け、必要な情報に接していきたいですね。

 

 

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