「虫育児」をご存じですか?
虫育児とは、子育てに虫を生かした育児のこと。Voicyパーソナリティで、シンママとして小1の息子を育てているワーママかおさんの言葉です。
かおさんは、息子さんと5年間毎週公園に行き、捕まえた虫を自宅で図鑑で調べる生活をしていました。すると、息子さんが虫にすごく詳しくなり、周囲から虫博士と呼ばれるまでになりました。さらに、虫に関する賞を受賞するまでになったのです!
先日、このご自身の経験を書籍として出版されました。この本がとーーーっても面白かったんです!
虫に限らず、育児に役立つヒントがたくさんあったので、紹介しますね。
Voicyパーソナリティ、ワーママかおさんとは?
ワーママかおさんは、IT企業に勤める普通のワーママ。とおっしゃっていますが、音声配信を1年以上毎日かかさず続け、とうとうVoicyパーソナリティにまでなったという努力の方!「普通の日常をもっと楽しく」をテーマに配信をされています。
かおさんは、息子さんが2歳のときに、ディズニーランドにいったのに、ずっと蟻をみていたことから、「この子は虫が好きなのかな?」と気づき、虫と接する機会を増やしはじめました。すると、息子さんの「好き」がどんどん花開き始めたのです!
「すごい虫育児」は、子供の「好き」を伸ばせる育児本!
虫育児のメリットとは?
虫育児によって得られる効果はいろいろあるのですが、私の印象に残ったことを紹介しますね。
図鑑を読むことで文字や数量が学べる
かおさんと息子さんは、虫を捕まえたら、自宅に持ち帰り、図鑑を開きます。そうすると、文字を読むことになるので、息子さんは自然と文字を学んでいったそうです。また、虫の大きさも書いてあるので、センチメートルといった単位や数量感も養われていきました。
確かに、図鑑は文字があり、数字もあるので、どんどん知識が増えそうですよね。我が家も、この機会に寝る前に図鑑読みを始めました。次男は宇宙や星・星座に興味があり、そこに書かれている物語を読むのが好きです。
今まで図鑑はあったのに、全然手に取る機会がありませんでした。図鑑を就寝前に読むなんて思いもしませんでしたが、とても楽しくておすすめです!
公園の虫取りで体力がつく
公園に行くと、太陽の光を一心に浴びながら、虫を追いかけます。走ることになるので、体力がつく!のだそうです。
公園の緑に癒されるというお話もあり、これはすごく共感です。私も、この本を読んでから、週末に公園に行くようになりました。するとですね、なんだかすごく癒されるんです。
緑の力は偉大!と感じます。何もなくても、子供と公園。行ってみてほしいです。
虫取りで人間関係構築能力が身に付く
虫を捕っていると、公園でいろんな方から声をかけられるそうです。「何とっているの?」子供から、大人、高齢者まで、いろんな年齢層の方から質問があります。
そうした声かけをきっかけに、会話が始まり、一緒に虫取りが始まることもあるとのこと。息子さんは、自然と敬語も習得されたそうです。
こうした人との関わり合いも素敵だな!と思いました。通常では、子供にとっての社会は家族であり、幅広い人と会話をする機会はありません。初めて会った方と話をする機会も、なかなかありません。公園の虫取りを通じて、人間関係構築能力を磨くことができるということは、素晴らしいメリットですよね。
かおさんが整えた育児環境がすごい!
さて、虫育児で印象に残ったよいところを紹介しました。が!それ以上にすごいなと思ったのが、かおさんが整えた育児環境です。これがあったからこそ、息子さんは虫博士になったのだろうと思うことを紹介したいと思います。
なんといっても、テレビなし育児!
一番効果があったのではと思うのは、テレビなし育児です。かおさんのご自宅には、テレビがありません。テレビはあるとつい見てしまうため、ないほうがよいのではと考え、旅行から帰宅したことをきっかけに取り除いてしまいました。
テレビがなければ、テレビを見ている時間が別のことをする時間になります。息子さんにとっては、それが図鑑を読んだり、捕まえた虫を観察する時間になったに違いないと思うのです。
公園でめいっぱい遊んだ後は、自宅に帰って、夕食、入浴ですぐ就寝。これ、テレビがあったら、見たいアニメとか見てしまって、すぐに就寝とはならないのではないかと思います。
テレビを見ない代わりに、かおさんのご自宅ではラジオ代わりにVoicyが流れているそうです。Voicyパーソナリティーさんは前向きな発信をされる方が多いので、思考もアップデートされると思います。
テレビがなくても問題なく生活できるんだ!むしろ、見ない方が豊かになる・・・?そんな風に感じています。
では、我が家もやってみる?となりますが、夫がお笑い好き。テレビをなくしてしまうことは難しいです。ただ、なんとなくついているテレビは消すようにしたり、できることをやってみようと思います。
育児に関する本を読んだ読書量
かおさんは、妊娠中に図書館を通じて、育児に関する本を読まれたそうです。
例えば、小川大介さんの『頭がいい子の家のリビングには必ず「辞書」「地図」「図鑑」がある』(すばる舎・2016)という本を読み、これをきっかけにリビングに実家の図鑑をおいたそうです。こうした育児に関する本を読み、よいなと思うことを実践されたのが素晴らしいなと思います。
私自身は、子供は放っておけば育つものという意識があり、知育なんてあまり意味がないと思っていました。どんなに知識を早く身につけさせたとしても、よほど才能のある子でない限りは、大きくなったら同じではないかという思いがあったのです。
でも、かおさんの本の紹介を知り、育児本にも様々な種類があるのだなと気づきました。子供の「好き」を伸ばすためにも、私も今から育児に関する本を読んでみたいと思います。
家事より公園という行動力
「虫が好きなのかな?」と気づかれてから、毎週、息子さんと公園へ行ったり、図鑑を開いて教えてあげるという行動がすごいな!と思います。
読書会に参加したとき、「一汁三菜より虫」という名言が飛び出しました。
子供が虫取りに没頭しているのであれば、帰宅が遅くなったとしても「まあ、納豆ごはんでいっか」と虫取りを優先するというお話しです。
多くの方は、早く帰ってご飯作らなきゃとか、早く帰って自分のやりたいことをしたいなと考えてしまうのではないでしょうか(→はい、私です)。ここまで息子さんに寄り添ってらっしゃることから息子さんファーストの愛を感じました。
できることから育児に生かし、限られた育児を楽しもう!
「すごい虫育児」を読んで、子供を観察することの大切さと、「好き」を応援するために環境を整えることの重要性を学びました。
かおさんは、5年間、子供の「好き」を応援し続けました。そうした子供への寄り沿いから虫博士が誕生し、それがVoicyパーソナリティーやKindle本出版という自分自身の成長をワクワク楽しめる結果が導かれたように思います。
私自身を振り返ると、自分の学びたい気持ちや成長にばかり目がいっていて、子供の「好き」を観察して伸ばそうという意識があまりなかったなと思いました。
それはそれで、子供自身が幸せを感じられていれば、全く問題はないと思います。けれど、今しかない子供の成長を一緒に楽しみ、自分と子供が楽しめる環境を作っていくことも楽しんでいきたいと思うようになりました。なぜなら、子供と一緒にいられる時間は、今だけだからです。
私も自分の成長を自分で応援しますが、それと同じくらい、今しかない子供をもっと観察して、「好き」を応援していきたいと思います。
育児についてたくさんの気づきがある「すごい虫育児」。是非読んでみてくださいね。
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