「「新しいあたりまえ」の社会へ ~笑顔を妨げる社会問題を解決する~」。
このテーマで、栃木県宇都宮市で講演が行なわれました。
ゲスト講師が、
NPO法人フローレンス代表理事の駒崎弘樹さん!
私が、ずっっとお会いしたかった方です!
どんな方なのか?
どのようなお話があったのか?
紹介しますね!
駒崎弘樹さんとは?
駒崎弘樹さんは、病児保育・障害児保育などを運営するNPO法人フローレンスの代表理事をされています。
2016年2月に、「保育園落ちた、日本死ね」という保育園入園審査に落ちた方の悲痛なネット投稿が話題になりました。
私は、そのときにYahoo!ニューストップに駒崎さんの投稿が掲載されたのをきっかけに、駒崎弘樹さんを知りました。そのときの経緯はこちら。
駒崎さんの本も読み、困っている人の社会的問題を解決したいと尽力されている姿に感銘を受け、
いつかお会いしたいな!
と思っていました。
栃木県宇都宮市で「「新しいあたりまえ」の社会へ」の講演会!
本を読んでから3年が経ち、SNSで駒崎さんが宇都宮の講演会に出席されるという情報が流れてきました。
い、行きたい・・・!
しかし、夫は仕事。3人の子供、しかも内1人は赤ちゃん。連れて行くしかないか・・・。しかし、天候もよくなさそう。どうしようか・・・。そう思っていました。
すると、ちょうど遠方の私の両親がきてくれる予定があり、その予定を早めて、子供をみてくれることに!
ありがとうございます!
駒崎さんの講演は?
さあ、講演会に参加です!駒崎さんからは、今までの取り組みについてお話がありました。特に、医療ケア児に関するお話が印象的でした。
医療ケア児って、ご存じですか?たんの吸引等の医療的ケアが日常的に必要なお子さんのことです。
政治家さんは、この「医療ケア児」という言葉を知らなかったそうです。そのため、支援もない。統計もない。だから、推進する必要もない状態だったそうです。
しかし、荒井聡さんという政治家さんが、フローレンスの保育を視察にこられました。当時、野田聖子さんという有名な政治家さんのお子さんも、医療ケアが必要なお子さんだったため、フローレンスにお世話になっていたそうです。
それを知った荒井さんが、野田聖子という有名な政治家さえも、医療ケア児の保育園探しに大変な思いをする社会的インフラがない状態は、どうなのか?と声をあげてくださったそうです。
それから、
党を超えて、政治ルールを変えなくては!
という党を超えた取り組みが始まったとのことでした。
この取り組みに、今回、参議院選挙に栃木県選挙区で立候補されている加藤ちほさんも尽力されたそうです。そして、今では 医療ケア児という言葉も認知され、政策に反映されるようになってきたとのことでした。
この経緯について、私は駒崎さんのSNSの発信を通じて理解はしていました。けれど、駒崎さんから直接お話を伺って、
人と人とのつながりが、少しずつ積み重なって、政策を変えていったのだな!
と改めて実感しました。
宇都宮の病児保育!「リスマイリー」代表の山口さんのお話
宇都宮でも、病児保育事業をされている方がいます!山口真由美さんです。今回の講演会を主催された方でもあります。
ご自身も、シングルマザーで、働きながら子供を育てるのに苦労されたそうです。特に大変なのが、子供が体調を崩してしまったとき。そんなご自身の経験を元に、ただ困っている人をなんとかしたい!という思いで、事業を立ち上げたとのことでした。
SNSを通じて、活動を知ってはいましたが、ご本人には初めてお会いしました。直接お話を聞けて、病児保育事業に関する思いを強く感じました!
孤立化予防の取り組み!「えんがお」代表の濱野将行さんのお話
一般社団法人えんがお代表理事の濱野将行さんのお話もありました。濱野さんは、孤立化予防の取り組みをされています。なんと、27歳!若い!
地域のおばあちゃんが、話す人が誰もいないといっていたことをきっかけに、学生のインターンと高齢者をつなぐ仕組みを作られたそうです。空き店舗を活用し、高齢者のお茶の飲み場、かつ学生の勉強の場を作ったりもしているとのことでした。
私は、えんがおさんの取り組みを新聞記事で拝見したことがあったので、この方が!という驚きがありました。明るい感じのお話の仕方で、スライドもデータが載っていてわかりやすかったです。
駒崎さんの今後の取り組みは?
(2019/7/15追記)
講演会の最後に、質問の時間があったので、質問させていただきました。
今後、力を入れていきたいと思ってることは何ですか?
その回答は、
保育ソーシャルワーク
でした。
保育ソーシャルワーク?なんだろう?
保育ソーシャルワークとは、子供や親など課題を抱える人の相談にのって、課題解決をサポートする活動のことだそうです。
例えば、病児保育を行なっているときに、保育士さんが子供の身体にタバコを押し当てられたような傷を見つけたとします。保育士さんは、何か対処したいと思うけれど、どのように対処したらいいかわかりません。児童相談所に相談しても、児童相談所も手一杯で、手が回らなかったりします。
そこで、フローレンスさんでは、自分でお金を準備して、保育ソーシャルワーカーさんを2人雇ってみたそうです。すると、良い効果が表れてきたそうです!
子供からのシグナルを受け取ったとき、その親を直接責めるようなことをいってしまうと、親は逃げてしまいます。そのため、寄り添って、気軽に声をかけながら、傷について聞いていく。信頼関係を築きながら、話を聞くことが大切だそうです。
最近、虐待で命を落とす子供の悲しい事件が相次いでいます。保育ソーシャルワーカーの取り組みは、こうした悲しい事件が繰り返さないようにするために必要な取り組みだと感じました。
私達も、できることからやっていこう!
講演者の方々のお話は、どの方もとても参考になるものでした。
特に印象に残ったのは、
みんなに社会変革の輪に入ってもらう
という駒崎さんのお話です。
社会課題に気づき、認識し、思いになる。
そして、行動し、政策につながり、社会が変わっていく。
子供たちに、少しでもよりよい社会を残したい。
そんな思いも、みんなでちょっとずつ行動することで、変わっていくのだなと感じました。
とても有意義な時間をありがとうございました!
駒崎さんの本を、何冊か読んでいたので持参し、サインをいただきました!
ありがとうございます!
こんな生き方もあるんだ!と気づきのある本が、こちら。
「働き方改革」の先駆け!人生にも役立ちます。
社会をちょっと変える方法について、勉強になる本がこちら。