専業主婦とワーキングマザー。女性の生き方について、考える機会がありました。
以前は結婚や出産を機に退職し、専業主婦となる方が多くいらっしゃいましたが、最近は働き続けるワーキングマザーが増えてきています。私もワーキングマザーの1人です。
しかーし、ふと私の周りを見渡すと、私のリアルの友人は専業主婦ばかり・・・！一体どんな生活をしているのか？人によってそれぞれだと思いますが、専業主婦という生き方とワーキングマザーという生き方について考えてみました。自分の生き方について考えるきっかけになれば嬉しいです。
小学校の同窓会を企画して、ふと気づいた。近い友人はみな専業主婦
年末に、久々に小学校時代の友人と連絡をとる機会がありました。すごく懐かしく、せっかくなので、当時仲のよかった子に声をかけて、４人でプチ同窓会をすることになりました。
そこでふと気づいたのですが、私以外の３人は専業主婦。子どもをもち、夫もおり、家事を主に担当しています。LINEで近況を報告し合うと、どうやら多くの方が、子どもの習い事で忙しくしているようです。体操、ダンス、サッカー、吹奏楽・・・。大会が近いとか、土曜日はお弁当を作る必要があるといった会話がありました。
ああ、子どもにかける時間があるのだな・・・
そう思わずにはいられませんでした。私はワーキングマザー。平日は仕事をしているため、子どもの習い事にそんなに時間をかけられません。家から近い習い事があればよいのですが、残念ながらどれも送迎が必要となり、かつ時間の都合がついても子ども自身がやりたいと思えないために、何も習い事をしない生活となっています。
そして、高校時代の友人を振り返ると、一緒によく過ごした友人の５人中、私以外がみな専業主婦であることに気がつきました。
働いているのは私しかいない・・・！
だからかもしれませんが、高校時代の友人とは年賀状のやりとりくらいで、実際に会ったのは卒業してから１回だけ。とても細いご縁となっています。
あまり会う機会がなかったので深く考えることがなかったけれど、私が一緒に学校を共にした友人の多くが、専業主婦になっている。このことから、人生の生き方についてちょっと考えることになりました。
私の母から見える、のんびりした時間
私の母は、専業主婦です。３人の子どもを育てながら、家事をしてきました。子どもも成長して巣立ち、母は父と一緒に家事をしながら過ごしています。
そんな母を見て思うのが、のんびりしているなということ。韓流ドラマが大好きで、日中はドラマを見て過ごしています。本を読んだり、運動をすることもなく、そのときにやるべき家事をおこなって、好きなことをして過ごしているように見えます。
すべての専業主婦の方がこのような生活とは限りません。けれど、仕事がない分時間があるのは事実なので、その時間をゆったりと過ごすことに時間をかけている方もいるのだと思います。
人生１００年時代は本当か？
私は、中学生のころから、女性でも働き続けられる仕事につきたいと思っていました。働き続けた方が経済的に安心ですし、やりがいがあると思っていたからです。その考えの通りに、私は結婚し、出産をしてからも働き続けています。幸い、入社した会社が育児制度が整っていたこともあり、継続することができています。
そして、私は学ぶことが好きなため、本を読んでいます。そうして出会った本が「LIFE SHIFT」（リンダ・グラットン）です。
この本では、「長寿化が進んだことにより、過去のロールモデルが役立たなくなっている。新しい行動を起こして、人生１００年時代に備えよう」ということが書かれています。人生が短かった頃は、「教育→仕事→引退」という３つのステージで問題ありませんでした。引退後は、政府からの年金が充実していたので、老後資金を不安に思う必要はなかったのです。
しかし、医療の発達と共に寿命も長くなり、日本は高齢化が進んでいます。さらに、少子化も進んでいるため、働き手が少なくなっており、集められる税金が減っていきます。そのため、政府からもらえる年金はあまり当てにならず、老後資金を自分で確保するために働き続ける必要があると本では書かれています。
「LIFE SHIFT」の過去記事はこちら↓
そして、私は学びたいという想いからオンラインコミュニティに入っていた時期があります。そこでも「自分で稼ぐことが大事」「復業をしよう」といった自分の力でお金を稼ごうというメッセージを多く聞きました。
もっと収入源を増やさなきゃ・・・！
そう思って、ブログを書いたり、YouTubeをやってみたり、興味をもったことにチャレンジしてみました。こうした行動は、自分が興味をもったからなわけですが、仕事をし、家事をし、育児をしながら自分のチャレンジをする。これではとても時間が足りません。時間はトレードオフ。自分がやりたいことをやるには、睡眠時間を削ったり、子どもと過ごす時間を削ったり、何かを差し出さなければいけません。
そして今回、ふと気がつくと、私が以前仲良くしていた友人たちは、多くが専業主婦です。自分でお金を稼ぐということはなく、家事と子どものお世話に力を注いでいます。
彼女たちは、人生１００年時代という言葉を知っているのだろうか？知っていながらも信じていないのか？子どもが大きくなってから働こうと思っているのか？
考え方は人それぞれなのですが、もしかしたら人生１００年時代という言葉に踊らされて、私の方が急かされているということも考えられると思いました。
私は働きながらも、より豊かな生活にしようとさらに復業等に力を入れようとしています。ゆったりする時間を削って、未来のために頑張る。それは、本当に幸せなことなのだろうか？そんなことを考えるようになりました。
HCU３周年「お金の自分軸」ワークショップ。心躍るマネーサポーターみほさんの言葉
そんな中、母親アップデートコミュニティ（HCU）３周年を記念したイベントが開催され、「お金の自分軸」ワークショップに参加しました。心躍るマネーサポーターみほさんのお話しを聞き、これは！という言葉に出会いました。
それは、「お金の他人軸に惑わされていませんか？」ということ。「老後に2000万円なければならない」「副業はしないとダメ」。これはお金の他人軸であり、自分軸ではないというのです。
確かに・・・！
お金は、生きる上で重要なものです。でも、どれだけ必要になるかは、その人が生きていく上の価値観によって決まります。必ずしも、副業して何が何でも稼ぐ必要はないのです。まずは、自分のお金の自分軸を探し出し、その自分軸に合わせて稼いだり、使ったり、増やしたりすることが大事なのだなと気づきました。
そして、一番秀逸だと思ったのが、この言葉。
「明日死ぬかもしれないと思って使い、一生生きると思って稼ぐ」
みほさんの言葉です。長寿化が進んでいるとは言え、人はみないつか命が尽きるものです。そして、その時がいつくるかはわかりません。だからこそ、適切なタイミングで正しいことにどんどん使うべきであり、でも長く生きる可能性もあるので、稼ぎ続けることが必要なのだと理解しました。
このワークショップに参加して、私が働く意味もわかりました。生きていくためにお金が必要で、だから働く必要があります。けれど、自分の時間を犠牲にしてまで働いたり、副業に力をいれる必要はなく、もっとゆとりをもってもよいのだと思うようになりました。
結局、好きだからやる。生まれ持った特性をそれぞれ生かしている
専業主婦とワーキングマザー。どちらがよいということはありません。専業主婦の中でも、本当は働きたいけど、事情があって働けない方もいらっしゃると思います。ワーキングマザーで、本当は家事、育児に時間をかけたいけれど、事情があって働かなければいけないという方もいらっしゃるでしょう。
私は、もっとゆったりした時間をもちたいと思いました。けれど、もし仕事を辞めて専業主婦となったとしても、きっと何かを学びたくて行動を起こしていたのではと思います。
そう考えると、結局、自分が好きだからやっている。ここに落ち着くように思いました。自分が好きだから、本を読んだり、生産性を考えたり、よりよくなるような方法を考える。のんびり過ごしたい方は、そうした時間が好きだから、のんびり過ごす時間を大切にしているのでしょう。
そして、未来に正解はありません。のんびりするのが好きだから、と思って、働かずに過ごしていたら、老後にお金が足りなくてやりたいことができないかもしれません。でも、やりたいことも特になくて、リラックスしながら老後を謳歌する方もいらっしゃるでしょう。そう考えると、別に今そんなに頑張らなくてもよいのではと思います。でも、頑張らないと老後のお金に困るとなったら、今頑張った方がいい。これ、本当にどちらがよいのかはわからないなと思います。
ただ、データを見ると、これから長寿化が進み、健康寿命が延びることで、老後資金が今までよりも必要となってくるのは確かです。でも、明日も生きているかどうかはわかりません。このことを踏まえて、どういう道を選ぶべきか考えなければいけないなと思います。大切なのは、お金に対する自分の価値観であるように思いました。
みなさんは、どう考えますか？お金の自分軸を探し出し、考えを深めていきたいですね。
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