卒園式で、お世話になった先生へ贈り物がしたいな。
保護者の方は、そう思うのではないでしょうか。
2021年春、次男が卒園式を迎えることになりました。
しかし、次男が通う保育園は新しい保育園だったため、卒園式に担任の先生に贈り物をするという定例的な習慣がなく、誰かがいいださないとはじまらない状況でした。
保護者の方と相談したいと思いつつも、コロナ禍で保護者で集まる機会がない・・・!
どうしよう・・・。
そう思っていたところ、勇気をだして1歩踏み出したことがきっかけで、有志で協力し合って、お世話になった先生と卒園児に贈り物をすることができました。
先生方がすごく喜んでくださり、本当に贈ってよかった!と嬉しい気持ちになりました。
どうやって進めていったのか?
これから卒園式を迎える方の参考になるのではと思い、おこなってきたことを紹介したいと思います。
きっかけは、長男の時のすばらしい卒園式体験
卒園式で先生に贈り物をするかどうかは、園によって方針が異なっていると思います。
担任の先生や卒園児に贈り物をすることが決まっている園があるかもしれません。
私の子供が通っていた保育園は、卒園式に担任の先生や卒園児に贈り物をするという慣習がありませんでした。
そのため、長男が保育園の年長さんのとき、4月の保護者会で、担任の先生がいらっしゃらないタイミングに、ある保護者さんが手をあげてお話しされました。
「ちょっと気が早いのですが、卒園式の時に先生に贈るものについて考えませんか?」
ええーーー!進級したばかりなのに、もう卒園式の話(汗)?
と、少しびっくりしたことを覚えています。この方は、上のお子さんが卒園するときに様々な取り組みがあって、とても素敵な卒園式になったので、何かやりたいと思ってくださったようです。誰かがいいださないと、先生へ贈り物ができない。そうわかっていたからこそ、声をあげてくださったようです。
このときはただ提案のみで、その後、歌係、お花プレゼント係、アルバム係、記念品係・・・とグループ分けし、LINEグループが作られました。保護者会会長さんが取りまとめ役となってくださり、各グループごとに話を進めていきました。
班決めをする1回だけ、リアルで全員が集まりましたが、それ以外はすべてLINEで簡潔!保育園に通っているみなさんですから、お仕事があるので、そんな頻繁に集まることはできません。ITをうまく使って進めていきました。
先生に贈ることになったのは、園児と保護者からのメッセージを集めたメッセージカードアルバムと、花束、歌です。
歌は、選曲された歌詞カードが、ウォールポケットを通じて配布され、自宅で練習しました。卒園式当日に、ぶっつけ本番で歌いました。並ぶ順番も保護者が考えて、当日にその順番に並ぶという感じでした。
この歌がまた感動!花束、メッセージカードアルバムとともに、先生が喜んでくださって、本当にやってよかったと思いました。
卒園児には、名入りの鉛筆が贈られました。鉛筆は、小学生になったら必ず使うもの。小学校にいってみんなばらばらになっても、同じ鉛筆で頑張ろうね!というメッセージが込められていました。
長男のときの卒園式。素敵な贈り物ができて、感動!
経験を生かし、勇気を出して声かけ!
長男のときの卒園式がとてもすばらしかったので、同じように贈り物をしたいと思った私。けれど、コロナ禍まっただ中で、保護者が集まる機会がまったくありません。
そんな中、秋に保育参観が開催されることになりました。保護者さんが集まるたった1回の機会です。
ちょうど隣に座った方が、長男と同じ年のお子さんがおり、同じ卒園式を経験されているお母さんでした。そこで、こそっと今年の卒園式の贈り物についてお聞きしてみました。すると、何か先生に贈りたいし、子供にも記念品をあげたいとのこと。気持ちは同じようです・・・!
そこで、私の方から、せっかくなので保護者代表として贈り物をあげたいということを提案すると、「いいですね!」と同意をいただけました。そして、何かあればお手伝いしますといっていただけました。仲間ができると、勇気がでてきます。
そして、保育参観の休憩時間。みなさん、お手洗いに席を立ったり、掲示物の写真を撮ったりと席を外されます。それぞれの用事が済み、席に着席されたころを見計らって、私は立ち上がって、みなさんの前に出ました。そして、
みなさん、こんにちは。○○の母です。
と挨拶を始めました。それから、春に迎える卒園式で、担任の先生と卒園児に贈り物をしたいこと。みなさんに賛同いただけるか、ご意見を伺いたいと話しました。
多くの方が、贈り物を渡すことに対しては、うん、うんとうなずいてくださいました。
では、どうやって話を進めるかについては、特にご意見なし。あとから、ウォールポケットに連絡をお配りする方針でよいかお聞きすると、多くの方から同意いただけました。
そこで、卒園式の贈り物を渡すという方向で、話を進めることにしました。
保護者有志の方が集まった!
保護者会から帰宅すると、LINEの着信あり。なんと、2名の有志の方が「お手伝いしますよ」とメッセージをくださったのです!
嬉しい!
お二人とも、長男と同じ年齢のお子さんがおり、同じ卒園式を体験していました。同じ体験があったからこそ、今までの経緯やどのような準備をすればよいかわかっていたので、お手伝いを申し出てくださったのかなと思います。
LINEでグループをつくり、どのように保護者さんたちと連絡を取り合うかを考えました。はじめは、保護者の方々のLINEグループをつくり、Googleフォームでアンケートに答えてもらうという方法を考えました。
しかし、保護者のかたのLINEコードを集める方が大変、個人情報として気にする方もいるのではという意見があり、紙に連絡事項をプリントして配るという昔ながらの方法ですすめることになりました。
私がアンケートや連絡用紙の作成と配布、他の方々が贈り物や花束の準備を担当してくださることになりました。分担しながらスタートです!
卒園児への贈り物は、こちらの名入れ鉛筆にしました。
先生へのメッセージカードアルバムは、Amazonで購入。カードは100均のポストカードです。卒園式が近くなってから、書き方の連絡用紙とともに、各ウォールポケットに配布しました。
書くポイントは、卒園児だけでなく、保護者も書いてよいということ!内容は絵でも文でもOK。また、先生が複数いらっしゃったので、先生の名前と書いた方のお名前を記載してもらうようにしました。
連絡用紙は、Wordで作成。仕事の合間に作りました笑。作成のたびに、LINEグループでみなさんにみていただきました。配布するときは、人数分を自宅のプリンタでプリント。間違ってしまったら再作成。折りたたんで、保育園の各ウォールポケットに配布しました。
準備は、園長先生とのやりとりを深めて進める
保育園のウォールポケットは、原則、保護者同士で使用してはいけないことになっていました。そこで、事前に園長先生に、卒園式で担任の先生に贈り物を渡したいので、ウォールポケットを保護者連絡のため使用したいとお話ししておきました。
卒園式当日の渡すタイミングについても、園長先生と直接やりとりをしました。卒園式がどのような流れでおこなわれるか、事前にお聞きして、当日のお渡しするものをどこに置いておくか、有志の方々と相談しました。
園長先生にお話ししておくことで、ウォールポケットを使用した保護者さんとのやりとりや、卒園式当日の準備がスムーズに勧められました。
卒園式当日!
さあ、卒園式当日です!
集金はどうする?
贈り物にかかった費用は、事前に集計して、集金額とともに卒園式当日に集めることをプリントに記載して配布していました。当日、保護者の方がホールに集まっているときに、集金を始めました。先生にばれないように、そうっとです。
私が名簿と集金袋をもって集金していると、あるお母さんが「手伝いましょうか?」といってくださって、名簿チェックをしてくださいました。すごく助かったし、嬉しかったです。
あとから、このことを夫に話したら「手伝えばよかったね。別のお父さんと話し込んでしまったよ」と言ってくれました。これを聞いて、しまった・・・!と思った私。確かに、私1人で卒園式準備を頑張ってしまいましたが、夫に手伝いを頼めばよかったのです。
これから卒園式準備をされる方は、パートナーの夫さんも一緒に協力をお願いして進めた方が、よい思い出になるのではと思いました。
先生と卒園児に贈呈!
卒園式が終わった後は、ホールで動画の上映会がありました。その上映会が終わった後に、先生や卒園児へ贈呈する時間にしました。
まずは、先生に花束とメッセージカードアルバムを渡します。渡すのは、代表の園児さん。このとき、事前に決めていた代表園児さんがどこにいるのかわからず、手渡すのに時間がかかってしまいました。代表の園児とせず、保護者から渡してしまってもよかったかもしれません。
先生に渡した後は、先生から一言ずついただきました。先生の思いを聞くことができたので、一言いただく時間を作ってよかったです!
続いて、卒園児への記念品の贈呈です。名入りの鉛筆なので、お名前を読んで手渡ししました。時間を短縮するため、複数の保護者で手分けして渡したのですが、名前を呼んでも園児がなかなか見つからなかったりして、ちょっと手間取ってしまいました。
もし時間が許すのであれば、1人1人名前を呼んで手渡すか、もらった子は移動するよう誘導する保護者がいてもよかったかなと思います。
勇気をだして1歩踏み出そう!
卒園式の日は、お天気にも恵まれ、本当に素敵な式でした。
式が終わった次の日、担任の先生から花束とメッセージカードアルバムのお礼の言葉をいただきました。
「毎日見て、泣いてます!」
そういっていただけたので、本当に嬉しかったです!
保護者会のときに、勇気を出して声を出してよかった。本当にそう思います。目指すゴールに向かって、ちょっと勇気をだしてみることの大切さを実感しました。
もし、まだはじまっていないことがあって、でもやってみたい場合、是非勇気をだして1歩踏み出してみてください。きっと応援してくれる人があらわれると思います。
これから卒園式を迎える方々も、素敵な式になりますように!
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