「エッセンシャル思考」をご存じですか?
「聞いたことある!」という方もいれば、「なに、それ?」という方もいらっしゃるかと思います。
「エッセンシャル思考」とは、自分にとって本当に大切なことに力を入れる考え方のことです。
いろいろ頑張っているけれど、なかなか成果がでない。
家事、育児、仕事とやるべきことがたくさんあって、どうしたらいいかわからない。
そんな方にとって、ヒントが満載です。この本を読んで、私自身の考え方もすごく変わりました。
すごく役立つ本だと感じたので、印象深い点を紹介します。
自分で選べない人は、他人の言いなりになるしかない
筆者であるグレッグ・マキューン氏は、奥様が出産された日に病院へ駆けつけました。しかし、会社から呼び出しの連絡があり、断ることができず、会社に戻ってしまいました。
会社に戻ったものの、自分の気持ちはもやもや。それはそうですよね。だって、奥様が出産され、子供が誕生した記念すべき日だったのですから!
このことから、人生で本当に大事なことを大切にすべきだと心から考えるようになりました。
「自分で選べない人は、他人の言いなりになるしかない」
筆者の言葉です。これ、本当にそうだなと思います。
私自身も、自分が本当に大切にしているものが何かわからず、迷いすぎて選ぶことができなくなり、最終的に相手が差し出した選択を選んでしまったことがあります。
その結果、後から自分が本来思うような環境ではないということがわかり、選択をすごく後悔しました。相手が差し出したものとはいえ、それは自分の選択になります。もっと自分の基準がしっかり明確になっていれば、こうならなかったと感じています。
ひどく落ち込んで、迷いの中にあると、人は正しい選択ができなくなります。そういったひどく落ち込むような状況にならないためにも、自分にとって大切なことは何なのか、優先順位の高いことは何なのかを考え、それに従って選択をしなければならないのだと痛感しました。
選んだ後でないとわからないこともあります。そのときにした後悔は、次に同じようなことをすることがないように、未来に生かさなければいけないですね。
手当たり次第に手を出すことは、力が分散することになる
この本を読もうと思ったきっかけは、Voicyパーソナリティであり、虫育児ワーママのかおさんの紹介です。
以前から読んでみたいなと思っていたのですが、紹介を受けて、手に取ってみることにしました。
読んでみて、ワーママかおさんとリンクして実感したのは、「手当たり次第に手を出すのではなく、大切なことに注力しよう」ということです。
かおさんは、シングルマザーとしてフルタイムで働きながら、息子さんを育ててらっしゃいます。虫好きの息子さんのために、毎週土日に公園へ行く生活をずっと送ってらっしゃいます。毎週ですよ、毎週!すごいことですよね。
それだけの時間をお子さんの好きに注力されたことによって、虫を使って子育てをする虫育児というタグを見つけられました。
子供にたくさん時間をかけたからこそ、見えてくるものもあるんだ!
これまで私は、ブログ、YouTube、音声配信、不動産投資など興味をもったことにチャレンジしてきました。それは決して悪いことではないのですが、自分が興味をもっていることに注力したことによって、本当に大切な家族との時間を優先順位として下げてしまっていたなと気づきました。
いろいろとチャレンジすることによって、自分に合う、合わないがわかります。だから、様々なことにチャレンジするのは大切なことです。
しかし、家族が大切であるのに、それとは離れた活動に手当たり次第に力をいれてしまうのは、幸せから離れてしまうと感じました。
自分が大切に感じていることに力を集中することで、効果を最大限につなげることができる。ワーママかおさんのご活動を見て、そう感じたので、私自身の行動もできるだけ集中していきたいです。
印象的だった著名な方のエピソード
本を読んで、すごく印象深いエピソードがあります。
父親が娘さんと夕食の約束をしていたところ、学生時代の友人と数年ぶりに出会いました。そして、夕食に誘われました。娘さんは、父との楽しみにしていたけれど、きっと友人と食事に行ってしまうに違いないとがっかりします。
しかし、父親はこれを断わり、娘さんとの約束を果たしたのです。娘さんはとても嬉しくて、父が亡くなってからもこのエピソードを覚えているほどでした。
一体、この方は誰なのか?それは『7つの習慣』で有名なスティーブン・コヴィー氏!すごく心温まるお話しだと思いました。
数年ぶりに出会い、仕事のつながりがある友人との夕食を断ることは、一つのチャンスを手放すことになります。でも、それ以上に娘さんとすごす時間の方が優先順位が高いと決まっていたから、即座に答えを出せたのだと思います。
自分にとって本当に大切なものは何なのか、優先順位が高いものは何なのか。しっかり答えをだしておきたいと思いました。
本の内容から気づく勝間和代さんのすごさ
「7つの習慣」で有名なスティーブン・コヴィー氏だけでなく、「イノベーションのジレンマ」の著者であるクレイトン・クリステンセン氏の事例も本では紹介されています。また、睡眠が何より大切だというお話しや、もったいないから所有し続けてしまうサンクコストバイアスのお話しもありました。
私は経済評論家、勝間和代さんの勝間塾に在籍していました。「塾」という名前にある通り、主に学びがメインのオンラインコミュニティになっています。
ここで勝間さんが週変わりに課題を出されます。その課題として、「7つの習慣」も読みましたし、「イノベーションのジレンマ」も読みました。睡眠の重要性は何度も繰り返し唱えられていますし、サンクコストバイアスという言葉についても学びました。
勝間塾で学んだことが、たくさんでてきている・・・!
勝間さんの発信は、すごく知識が広く、健康や心理学、経済学など多くのことを学べる発信なのだということを改めて感じました。
今しかない家族を大切にしたい
本では、幸せそうな子連れ夫婦が紹介されています。幸せの秘訣は何か?と聞いたところ、その一つは、「趣味の活動に参加しないこと」と答えられました。子供と過ごす時間を優先するために、趣味のゴルフや読書クラブを辞めたとのことでした。
そ、そこまでする・・・?
そう思ってしまいますが、この夫婦にとっては、おかげで子供たちとの関係は最高のものになり、趣味以上の幸せを受け取っているといいます。
自分がどこに優先順位をおくかは、その人自身の判断です。趣味の習い事を辞めたくないから、ベビーシッターを雇って習い事には通い続けるという選択もあるでしょう。それによって、好きなことが仕事につながるということもあり得ます。
でも、子供と過ごせる時間は限られています。子供は大きくなれば、家族から巣立っていきます。反抗期がきて、一緒に出かける時間がなくなってしまうこともあるかもしれません。
このことから、今の私にとっては、家族と過ごす時間が今しかなく、優先順位をあげるべき事項だなと思うことができました。もちろん、自分自身の時間も大切です。ただ、限りある時間の中で自分自身に割り当てていた配分を、もう少し家族に振り分けた方が幸せであると感じました。
どこに、どのようなバランスをとるか。それは、私たち自身がどこにどれだけ優先順位をもっているかによって選択されます。
あなたは、何に優先順位を高くもちたいですか?この本を読むと、何に優先順位を高く置くべきなのかについて考えることができます。それは、たった1回の人生を、よりよく生きることにつながると思いました。
是非手にとって、読んでみてくださいね。気づきをいただける1冊だと思います。
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