チョコベリーの暮らしをちょっと豊かにするブログ

3児育児中のワーママです。ライフハック、子育てなど暮らしを豊かにするヒントや気づきを綴っています。

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「スマホ脳」を読んでわかったついスマホを触ってしまう理由。それを断ち切る方法とは?

ついついスマホを触ってしまう・・・。そんな経験はありませんか?

 

私は、自分がスマホを触るのは、調べ物をしたいから、確認したいことがあるからだと思っていました。けれど、実際は違うのです・・・!「スマホ脳」という本を読み、脳の仕組みによってついスマホに手が伸びていってしまうのだということがわかりました。

 

SNSは、この脳の仕組みを熟知しており、SNSを使ってもらえるように様々な工夫を凝らしています。私たちがSNSを使用する時間を減らそうと思ったら、この仕組みについて理解することがとても重要だと感じました。

 

スマホを触る時間を短くしたい。そんなあなたに是非手にとってほしい本です。では、見ていきましょう!

  

 

スマホが脳に与える影響とは?

 

筆者であるアンデシュ・ハンセン氏は、精神科医です。筆者は、脳の仕組みを説明しながら、スマホが脳に与える影響について説明をしています。

 

まずは、脳の仕組みについて説明がありました。みなさん、ドーパミンって聞いたことがあるでしょうか?ドーパミンとは、中枢神経系に存在する神経伝達物質です。新しいことを学ぶと、脳はドーパミンを放出します。このドーパミンのおかげで、人間はもっと学びたいという意欲が湧きます。

 

ただ、脳は単に新しい情報だけでなく、新しい環境や出来事といったニュースにも反応します。脳には、この新しいことだけに反応してドーパミンを産生する細胞があるのだそうです。自分がよく見知っているものには反応せず、知らない顔や新しいものを見つけると、その細胞が一気に作動するのだそうです。

 

この感覚、よくわかる!私自身も、新しい場所に行ったら新鮮な気分になりますし、新しいニュースを聞くと興味を持ちます。この気持ちは、脳がドーパミンを放出しているからであり、人間としての本能なのだということがわかりました。

 

つまり、SNSの通知があると、脳は新しいことを知りたいという欲求かられ、中を見ることで新しいニュースを知ることができます。このことで、脳が満たされているのです。

 

ついSNSの通知を見たくなるのは、脳のドーパミンのせいだった!

 

「スマホ脳」を読んで学んだ3つのこと

 

本を通じて、脳に関するいろいろな学びがありました。その中で、特に印象に残ったことを3つ紹介しますね。

 

「かもしれない」が大好きな脳

人間の脳には、報酬システムがあるそうです。報酬とは、おこなったことに対するむくい、つまり返礼のことです。お金、食べ物、セックス、承認、新しい経験といったことが考えられますが、そのどれでもなく「期待」が1番報酬中枢を駆り立てるのだそうです。

 

例えば、1930年代の研究では、レバーを押すと餌が出てくるようにした実験で、ネズミは時々しか餌が出てこないようにしたレバーを押す回数が多かったそうです。これはネズミだけでなく、他の動物でも実験されています。すごく興味深いですよね。

 

そう考えると、人がパチンコにはまってしまう心理もこれと同じなのではないかと思いました。「次にでるのでは」と期待するから、また通ってしまう・・・。これはよくない例として考えられますよね。

 

反対に、よい例を考えてみます。我が家の子供たちは、歯磨きの後にフロスピックをしています。これが青、緑、ピンクと3色あるため、毎回目をつぶって何色がでるか楽しんでいます。私が主導したわけではなく、子供たちが勝手に始めたんです。これは、何色がでるかワクワク楽しむという期待が、よい方向に進んでいるのではと感じました。

 

脳は「かもしれない」が大好き。これを理解しておくことで、今後注意をしたり、またはやりたいことをうまく続ける方法につながるのではと感じました。

 

人間の脳は悪い噂が大好き

高カロリーな食べ物って、美味しいですよね。それは、高カロリーな食べ物を食べると脳が満足感を感じ、それによって餓死を防いできたそうです。なるほど。確かに食べないと人間は死んでしまうため、納得です。

 

同じように、他人の情報を知ったり広めたり、つまり噂話をすると、満足感を感じるように脳のメカニズムは進化してきたのだそうです。

 

なぜ脳は悪い噂が好きかというと、悪い情報が特に重要だったからだそうです。誰が信用でき、誰と距離をとったほうがいいか。そういう情報が、生きていく上で大切だったからだといいます。

 

私は、悪い噂が好きかどうかは人によると思っていました。ほら、時折、噂話が好きな方っていらっしゃいますよね。そのため、人によるのだと思ったのですが、考えてみれば私も噂話は好きです。好きというか、やっぱりアンテナが立って、内容を知りたくなります。これも、脳の仕組みによるものだと考えると、人間としての性質なのだと割り切って考えられるようになりました。

 

噂話はよいことではないので、あまり積極的におこないたいとは思いませんが、自分自身や周りを見渡すと、好きな傾向があることはわかります。特にマスコミやテレビなどは、人の悪い噂をここぞとばかりに報道しているように感じます。それは、脳が悪い噂が好きだという仕組みがあるためなのだと理解しておくと、冷静に対処ができるように感じました。

 

少しの運動でも効果がある!子どもにも推奨しよう

運動は体にいいとよく聞きますよね。そのことが、データを示しながら説明されていました。

 

ストループテストという衝動を抑える能力を量る心理学のテストがあります。このテストを受ける前に20分間運動した大人は、楽に衝動を抑えることができました。散歩やランニングも効果がありましたが、一番よいのは数ヶ月間定期的に身体を動かした場合だったそうです。定期的に続けるということが大事なのだとわかります。

 

そして驚いたのは、運動は毎日たった6分間だけでもいいという事実です。スウェーデンの学校では、授業前に15~20分間身体を動かすということを取り入れているところがあるそうです。しかし、授業前に15分時間を取るのは難しいもの。そこで短くしてみた結果、6分間でも効果があったそうなのです。

 

運動の内容は、体操の動画を流して子どもがその動きを真似るという簡単なもの。これなら、通常の授業に支障をきたすことなく進められます。最近、きれる子が増えたと聞くことがあります。ストループテストで運動によって衝動が抑えられることがわかったように、運動を取り入れる事ですぐにきれてしまう衝動を抑えることにつながるのかもと感じました。

 

そして、私が嬉しくなったデータもあります。それは、すべての運動に効果があるということ。30分以上のランニングなど、ある程度負荷のある運動でないと、あまり効果がないのではと私は思っていました。しかし、実験によると、散歩、ヨガ、筋トレどれも効果があったそうです。運動によっていちばん改善されたのは、知能的な処理速度だそうです。運動をすると、頭の回転が速くなる。これを知っていれば、運動をする人はもっと増えるのではと思います。

 

なお、一番脳にとってよいのは、6ヶ月間に最低52時間身体を動かすことだそうです。これは、週に2時間という計算になり、1日20分だと6日になります。脳だけ見ると、週に2時間当りのどこかで効果に限界がくるため、脳にとっては長時間のマラソンまでする必要はないそうです。ただ、身体のコンディションはよくなるとのことなので、やっぱり身体は動かしていきたいですね!

 

脳の仕組みを知って、上手にスマホを活用しよう!

 

「スマホ脳」を読んで、気づいたことがあります。旅行が大好きで、幼い子どもを連れてでも海外に出かけてらっしゃる方がいらっしゃいます。私にとっては、幼い子どもを連れていくことはすごく負担に感じてしまうので、家で過ごした方が楽だなと感じます。だから、どうしてそんなにまでして外に行きたいのだろうと思っていました。

 

なぜ子連れでも海外旅行へ行きたいと思うのか。私が考えた結果、それは海外という新しい情報がいっぱいの場に出ることによって、脳のドーパミンがたーーーっくさん出ているからではないかと思いました。つまり、脳に理由があるのではないかと思ったのです。これは私の推測でしかありませんが、楽しい、嬉しいというポジティブな感情が、子供を連れて歩く負担よりも大きく感じるので、外へ出ていかれるのだと思います。脳にも関係があるのではということは、私にとって新しい気づきでした。

 

本の最後には、今後スマホとどう向き合っていくべきかということがまとめられています。私が印象に残ったのは、人と会っている時はスマホを遠ざけておき、一緒にいる相手に集中しようということ。近くにスマホはあるとつい触ってしまいますが、私たちの脳が新しい情報=ドーパミンを求めているのだと考えて、スマホ物理的に離すことは大切なことだと思いました。

 

また、運動をするときは心拍数を上げることも意識すべきだと思いました。脳から見ればただの散歩でも効果ありとされています。さらに心拍数があがればなおよいと言われているので、心臓を動かすような運動をこころがけたいと思いました。時間は毎日6分間でも効果があったとのことなので、短くとも定期的に続けていきたいですね。

 

ついスマホを触ってしまう方にとって、新しい気づきがたくさんある本です。スマホと脳の関係がよくわかりました。スマホとのつきあい方を見直してみたい方は、この本を手に取るときっと行動が変わりますよ!

 

 

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