「FACTFULNESS(ファクトフルネス)」という本をご存じですか?
著名な方々が、2019年始まったばかりだというのに、今年読んだ本の中で上位に入ると絶賛されている本です。
どんな内容なのか?
紹介しますね!
勝間和代さん、イケハヤさんなど著名な方々が絶賛!
「FACTFULNESS(ファクトフルネス)」は、データや事実にもとづき、世界を正しく読み解く習慣を身につけるための本です。
経済評論家の勝間和代さんが、「ものすごくおもしろい!」と絶賛。
勝間さん自身が運営されているオンラインコミュニティの課題本になりました。
インフルエンサーのイケハヤさんも、「めっちゃいい本だった」と動画でおっしゃっています。
私も購入して、読むのが楽しみ!とTwitterでつぶやいたところ・・・
共訳者である上杉周作さんからいいねとコメントをいただきました。
びっくり!
さらに、上杉さんが書評まとめをされています。
多くの方々が絶賛している本!
著者のハンス・ロスリングさんは、TEDスピーカー!
読み始めて、「あれ?なんか聞いたことある話だぞ」と気づきました。
NHKのスーパープレゼンテーションのTEDトークで拝見したことのある方だったのです!
このTED、バブルチャートの説明がすごく面白い!
ハンスさんの人となりもわかるので、是非見ていただきたい動画です。
300万人もの 方がみている・・・すごい動画。
ハンスさんのTEDトークも面白い!
本の内容は?
さて、では、具体的にどんな話なのか?
まず、クイズから始まります。
質問1: 現在、低所得国に暮らす女子の何割が、初等教育を修了するでしょう?
A.20%
B.40%
C.60%
どれだと思いますか?
・・・答えを選びましたか?
選びましたら、次をどうぞ!
私は、Aだと思いました。
しかし、答えは・・・Cなのです!
みなさんの答えは、いかがだったでしょうか?
このクイズから、私達は、世界を正しく見ることができていないという事実を知ることができます。
ハンスさんは、まず事実を認識した上で、より世界を正しく見るためにはどうしたらいいか、説明をしてくださっています。
次の「「ファクトフルネス」チンパンジークイズ」で、本に出てくるクイズを全て行う事ができます。
共訳者である上杉さんのサイトです。
人間の回答より、なんとチンパンジーの回答のほうが当っているという衝撃の事実があります。
あなたは、どうでしょうか?
是非、試してみてください。
人間の10の本能
ハンスさんは、人間には10の本能があるとおっしゃっています。
分断本能 「世界は分断されている」という思い込み
ネガティブ本能 「世界はどんどん悪くなっている」という思い込み
直線本能 「世界の人口はひたすら増え続ける」という思い込み
恐怖本能 危険でないことを、恐ろしいと考えてしまう思い込み
過大視本能 「目の前の数字がいちばん重要だ」という思い込み
パターン化本能 「ひとつの例がすべてに当てはまる」という思い込み
宿命本能 「すべてはあらかじめ決まっている」という思い込み
単純化本能 「世界はひとつの切り口で理解できる」という思い込み
犯人捜し本能 「誰かを責めれば物事は解決する」という思い込み
焦り本能 「いますぐ手を打たないと大変なことになる」という思い込み
本の中では、それぞれ詳しい説明がされています。
私の印象に残ったのは、次の3つの本能です。
ネガティブ本能
ネガティブ本能とは、ネガティブなニュースの方が圧倒的に耳に入りやすいということです。
悪いニュースはすぐ広まります。
反対に、よい出来事やゆっくりとした進歩はニュースになりにくいです。
悪いニュースが広まりやすいということは、ネット上ではよくあるのではないでしょうか。
正しい真実があったとしても、それはなぜか拡散されず、悪いニュースのほうが拡散されやすい傾向があると思います。
今、流れてきたニュースは、同じくらい良いニュースがあったら、自分のもとに届くだろうか?と考えてみることが、重要だと思いました。
過大視本能
過大視本能とは、ただひとつの数字が、とても重要であるかのように勘違いしてしまうことです。
大切なのは、ひとつの数字だけに注目しないということです。
ひとつの数字を見せられたら、「それと比較できるような、他の数字はないのですか?」とたずねようとおっしゃっています。
他の数字と比較する、割り算するということが重要とのことでした。
数字の比較、割り算の重要だとわかっていても、なかなかできていませんでした。
つい、見せられた数字だけ認識して、終わりにしてしまいがちです。
実際は、比較したり、割り算したりしないと、適切な数字かわかりません。
数字の比較、割り算は、これから是非やっていきたいです。
犯人捜し本能
犯人捜し本能とは、誰かを責めれば物事は解決するという思い込みのことです。
ハンスさんは、誰かが見せしめのように責められていたら、それに気づこうとおっしゃいます。
例えば、誰か特定の方を責めるようなニュースが、よくテレビでありますよね。
その特定の方が悪いこともありますが、どうしてそうなってしまったのか、環境や周りのシステムを調べて、変えていかなければ、同じような事件がまた起きてしまいます。
ハンスさんは、犯人ではなく、原因を探そうとおっしゃっています。
誰かを責めると、ほかの原因に目が向かなくなってしまうとのこと。
その状況を生み出した、絡み合った複数の原因やシステムを理解することに力を注ぐべきとのことでした。
原因を探して、変えていきたいですね。
本能を意識して、行動を変えよう!
まとめ
・「FACTFULNESS」は、データを基に読み解く習慣がつく本!
・10の本能を意識して、事実に基づいた世界を見よう!
残念なことに、ハンスさんは2017年2月に亡くなり、この本は遺作となっています。
ハンスさんが何より伝えたかったのは、事実に基づいた本当の世界を知ってほしいということです。
この本は、そのために必要なデータの見方と考え方を教えてくれます。
世界を正しく見る見方を手に入れて、よりよい世界に近づけていきたいですね!