chocoberry Life

3児育児中のワーママです。ライフハック、子育てなど暮らしを豊かにするヒントや気づきを綴っています。

MENU

 

これからの日本に絶対必要!そんな「生産性」とは?

 

生産性

 

これからの日本に絶対に必要!

だから、絶対読んだ方がいい!

そんな本に出会いました。

伊賀泰代さんの「生産性」です。

 

まず、「成長」と聞くと、どんなことを思い浮かべますか?

成長というと、できなかったことができるようになること、と思うのではないでしょうか。

 

しかし、この本では次のように書かれています。

成長とは「生産性が上がること」

生産性?と思われた方もいるでしょう。

 

具体的にどういうことかというと、次の①~④のような流れになります。

①何時間もかかってできなかったことが、できるようになった。

②何時間もかかっていたことが、1時間でできるようになった。

③1時間よりはるかに高い成果を、同じ1時間で達成できるようになった。

④②や③で手に入った時間が、別のできないことに使われ、①に戻る。

イメージしやすいですね。

 

日本は、どれだけ頑張ったかということで成果をはかりがちです。

そのため、長時間残業した人、長く会社にいられる人が評価されやすい傾向にあります。

 

でも、そうではないと著者は言います。

これから、日本は人口が減少していきます。
そのため、女性など多様な背景がある人も働く必要がありますが、育児などで時間に制限がある場合、長時間労働はできません。

そうした多様な背景がある人たちも働くことができるようにするためには、どれだけ長く会社にいられるかで評価するのではなく、どれだけ生産性をあげることができたか、で評価されるべきだとおっしゃっていました。

 

生産性を上げるための取組として、具体的にはキッチンタイマーが紹介されています。例えば、資料を作るときに、資料を探す時間、グラフを作る時間などを細かくはかるのだそうです。

そして、そのあとに資料を作るために本当に必要なのはどの時間かと言うことを振り返り、改善していくことで、より早く必要な資料ができるようになると言います。

効果が測定できなければ手法の正しさも確認できません。タイマーを使わずに生産性を上げようとするのは、体重計に乗らずに、ダイエットをするようなものです。

あーー!まさに!!

すごく納得の言葉でした。

 

そして、重要なのが、この時間計測を評価に使うべきではないと言うこと。

計測の結果を評価に使ってしまうと、正しく申告されなくなってしまう可能性があります。

ですから、時間計測は部門全体の生産性向上のために使うべきであり、評価に使うべきではないとのことでした。

 

このタイマーで業務にかかった時間を計測するという手段は、NPO法人フローレンス代表の駒崎さんの著書「働き方改革」にも書いてあったことを思い出します。

駒崎さんは、実際に時間を計る作業を導入し、そうした取組もあって保育業界では珍しい残業ゼロという環境を達成されています。

それほど、可視化するって重要なのですね。

 

時間を計測するということは、業務だけではなく、家事にも生かせると思います。

調理にかかる時間、お皿を片付ける時間、掃除にかかる時間・・・。

計測してみると、どこを直せばより早く、よりよく作業できるかのヒントが見えてくるように思います。

まあ、私も計測してみつつも、なかなか生かせていないのですけどね・・・(^^;)

生かさなきゃ(笑)。

 

他にも、印象に残った言葉がたくさんありました!

・まず考えるべきは、この仕事はなくせないか?次に、効率的な方法はないか?自動化できないのか?と考えること。

・定期的にやめられる仕事はないか?と考える機会をもつことに、多くのメリットがある。

・会議時間の短縮ではなく、成果を求める。達成目標を明確にする。

・マネージャーの仕事とは、1決断をする事、2リスクに備えておくこと

 

日本は、生産性が低いことが問題だと著者はおっしゃっています。

日本政府は、生産性が低くても存続し続けられるための支援をしている、と。

私も思い当たる点があります。

 

でも、これからはこれではいけないのです。 

一人一人の生産性があがれば、企業のパフォーマンスがあがり、個人の生活も豊かになり、社会全体の負担も減らせる。

 

「働き方改革」という言葉が、よく聞かれるようになりました。

ただ早く帰ることが目的なのではなく、最大の目的は「生産性をあげること」。

人口がどんどん減少していく日本においては、そのインパクトを上回る生産性の向上が不可欠だということにすごく共感しました。

 

「生産性」という言葉に興味を持った方、是非お読みくださいね。

生産性向上につながるヒントがたくさんつまった本でした。